「「地域密着からグローバルへ~上場と私の経営戦略」」
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■ 地方経済の実情
私は札幌在住ですが、週の半分は東京にいます。何故なら北海道にいてはビジネスにならないからです。当グループの法人顧客は北海道内に約5000社余りありますが、そのうち3%が廃業により毎年減り続けています。このデータでBtoB事業者にとっての環境の厳しさがお判り頂けると思います。また少子高齢化の進展も早く、若者向けBtoC市場はほとんど拡大が見込めません。これが地方経済の現実です。それでも私には「地元に貢献したい」という強い思いがあり、札幌に本社を構えながら東京で営業展開しています。何もこれは当社に限った戦略ではありません。成長意欲のある地方企業の経営者なら誰でもそうせざるを得ないのです。■ 当グループ「成長の軌跡」
SATOグループのこれまでの成長には、地方企業なりの「読み」と「戦略」がありました。当グループは、私が1977年に起こした士業事務所からスタートし、現在、士業部門は法人化して、その規模は行政書士が全国3位、社労士はトップです。2002年の士業自由化によって、いち早く東京に営業拠点を設けたところ、北海道とは市場規模が違い、新規顧客開拓には苦労しませんでした。人材ビジネス開始は1987年です。社労士業務を通じて人材紹介や派遣に将来性があると確信していたので、北海道初の人材紹介会社キャリアバンク㈱(4834)を設立しました。設立当初は官庁との折衝など苦労もありましたが、市場は予想通り拡大し、2001年に札証アンビシャス第1号として上場し、その後2005年の本則市場指定替えを経て今日に至ります。グループのもう1つの上場会社が㈱エコミック(3802)です。米国で生まれた給与計算代行業を参考に、1997年に設立し、東京で顧客開拓、札幌や中国など人件費の安い地方で事務処理を行う価格差モデルにより事業規模を拡大させ、2006年札証アンビシャスに上場することが出来ました。他にも、医療関連人材派遣(メディカル事業)など、新しい分野に果敢に挑んでいます。■ 更なる挑戦
新規事業に対するチャレンジ精神は、今でも失われていません。現在力を入れているのは、アルバイトとインターンをミックスした“アルバシップ事業”です。また、中高年の就労支援、生活困窮者や生活保護者の就労支援など、北海道の活性化につながる新規事業は“地域貢献”という意味からも重点施策と位置付けています。ストレスチェックなど時代の要請に基づくビジネスにも参入しています。私が特に注目しているのが、“グローバル人材の活用”です。中国や東南アジアで日本語を専攻している大学生にスキーシーズンの3か月間だけニセコなどで働いてもらうスキームで、新幹線開通によりインバウンド市場拡大が見込める道南地域に人材供給で貢献でき、海外の学生には日本語習得の機会を提供できます。グローバル人材活用関連では、大企業向けに中国赴任要員への中国語習得サポート事業も展開しています。■ 北海道経済活性化のために
私は、札証アンビシャス市場に2度上場した唯一の経営者です。地元北海道を元気にするため、後に続く若手経営者が育って欲しいと願っています。1社でも多くの起業家に札証アンビシャス市場への上場を果たしてもらうべく、札証主催の「アンビシャスクラブ」の会長職に就き、支援活動を続けています。―2016年3月7日インデペンデンツクラブ月例会(東京21cクラブ)にて