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「「 FVCのこれから 」」

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【今庄 啓二 略歴】
1961年生。京都大学工学部合成化学科卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。1985年4月鐘淵化学工業㈱(現・㈱カネカ)入社。電子材料開発研究所、事業開発部等で、研究及び新規事業の企画・開発に従事。2001年1月フューチャーベンチャーキャピタル㈱入社。2011年6月代表取締役社長就任(2016年1月代表取締役会長就任)。

【フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 概要】
設 立:1998年9月11日 
資本金:2,065百万円(筆頭株主:㈱カネカ)
所在地:京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町659番地 烏丸中央ビル
従業員:22名 
その他事業所:青森、岩手、東京、三重、堺、愛媛

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FVC設立の1998年当時は個人創業(川分陽二氏)の独立系VCは稀有な存在でした。当社の特徴は、北は青森から西は愛媛まで地域に密着した全国展開にあります。地方に事務所を置いて人を常駐させ自治体ファンドを運営する、おそらく日本で一番拠点数の多いVCだと思います。ポートフォリオの特徴は、モノづくり企業が55%と多く、東京以外の地方企業が85%になります。累計投資先3百数十社のうち上場企業は22社で、ライブドアショック、リーマンショックの影響を受け長らく低迷しましたが、2016年3月期第2四半期は、9期ぶりの営業黒字を達成しました。

当社は「創発的革新により、ベンチャー企業と自らの成長と幸せを実現する」を経営理念に、「地方・モノづくり企業への積極的支援」及び「大企業とベンチャー企業の連携促進」というFVCの強みを活かし、今後はベンチャーファンドの運営だけではなく、幅広くエクイティ―サービスを提供できる企業を目指しています。

1.地方、モノづくり企業への積極的支援

最近取り組み始めている事業として、必ずしもIPOを前提としない企業への投資を行う創業ファンドの運営(信用金庫、信用組合との連携)があり、今後も地方の創業まもない企業への積極的支援も行っていきます。
①もりおか起業ファンド(2012年8月設立。100百万円。盛岡信用金庫、盛岡市及びその周辺自治体)
②おおさか創業ファンド(2014年9月設立。300百万円。大阪信用金庫)
③あきた創業サポートファンド(2015年10月設立。100百万円。秋田信用金庫、秋田市、秋田周辺広域市町村)
④秋田元気創生ファンド(2015年10月設立。100百万円。秋田県信組、全信組連)
⑤磐城国地域振興ファンド(2015年10月設立。300百万円。いわき信組、全信組連)
⑥かんしん未来ファンド (2015年12月設立予定。300百万円。第一勧業信組、全信組連)

2.大企業とベンチャー企業の連携促進

大手事業会社とのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンド、テーマファンド(IoT)を運用しています。大手企業との連携促進によりベンチャー企業の事業推進を支援するとともに、大手企業の新規事業開発の支援も行います。
①ウィルグループインキュベートファンド―300百万円・㈱ウィルグループ(東証一部)
②ブリッジベンチャーファンド2014―300百万円・電子材料系メーカーA社(東証一部)
③フェニックスファンド―300百万円・㈱フジミインコーポレーテッド(半導体研磨剤大手。本社愛知)
④IoTファンドの設立*募集中(国内外のIoT(Internet of Things)関連のベンチャー企業に投資。米国インターネット産業のビジネスモデル・マーケット発想・スピードに、日本のものづくりにおける要素技術・製造技術・高品質部材を掛けあわせたモデルを志向。京都試作ネットと連携した、日本初の量産化試作を前提とした新事業創出プログラム「MAKERSBOOTCAMP」とも連携)

3.インキュベーション事業等

ベンチャーキャピタル投資担当者による、起業サポート・経営相談付きのインキュベーション型シェアオフィスを京都烏丸と大阪淀屋橋で運営しています。また、起業家候補のコミュニティ形成を促進するべく、「Startup College KYOTO」を通じた起業家教育、株式会社ゼロワンブースターとの連携によるアクセラレータープログラムの運営などもおこなっています。

*2015年11月27日京都インデペンデンツクラブ@京都監査法人にて