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「リイマジンコンサルティング㈱、㈱FunPlace」

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早稲田大学
商学博士 松田 修一 氏

1943年山口県大島郡大島町(現周防大島町)生まれ。
1972年早稲田大学大学院商学研究科博士課程修了。
1973年監査法人サンワ事務所(現監査法人トーマツ)入所、パートナー。
1986年より早稲田大学に着任し、ビジネススクール教授などを歴任。日本ベンチャー学会会長、早大アントレプレヌール研究会代表世話人も務める。
2012年3月教授を退官後、株式会社インディペンデンツ顧問に就任。
インデペンデンツクラブ会長

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No.565 リイマジンコンサルティング㈱(代表取締役社長 松原 脩二)

少額短期保険会社・共済組合の商品サービス開発提案・管理運営のコンサルティング会社である当社は本業に加えて、誰でもつくれる共済サイトをクラウドファンディングで行う新規事業開発・管理運営を立上げ、既存事業の成長と共に、2018年にIPOを目指している。IPOに向けて、次の諸点を注意していただきたい。

① 少額短期保険のプロ集団としての磨きを
 アクチュアリーや監督官庁側の人材も揃え、少額短期保険事業者としてのプロ集団として着実な成長は可能であるが、クラウドファンディングが制度化することに鑑み、新規事業としての成長を目指している。
② クラウドファンディング競合下でのブランディングを
個人顧客を対象としてBtoCビジネスへの進出である。従来ビジネスとは全く異なる。新制度下で、むしろ競合も厳しくなる。強者連携によって、BtoBtoCビジネスとしてブランディングをし、スピードを上げて駆け抜けるスキルは蓄えている。
③ 金融ベンチャーのIPOとして期待
1,000人以下のモノを契約する者とする適用除外事業者としての運営である。制度変更が頻繁に起きる業界でもあるが、日本では少ない金融ベンチャーとして、早期のIPOを目指していただきたい。


No.566 ㈱FunPlace(代表取締役 牧野 浩二)

 ペットトリミングサロンの運営及びFC開発を事業の柱に据えて、ペットのフード・グッズ・保険・しつけシッター・動物病院・住宅リフォーム・旅行等で、ペットと飼い主が幸せなペットライフを提供するプラッフォフォーム事業を展開する。2020年に、トリミングショップ150店を展開し、IPOを目指しているが、そこに至るまでに、次の諸点を注意していただきたい。

① 業界No.1を目指し急成長リスクの認識を
癒しビジネスとして、ペットトリミングには多くの先行業者が乱立しているが、チェーン化している専門事業者はまだ少ない。5年後までに5店舗から150店舗への急拡大で、業界No.1を目指している。参入障壁が低い業界で、この程度のスピード感がないと勝ち残れないが、労働集約であるのでトリマーの人材確保と初期投資の資金確保をどう乗り切るかが急務である。
② 核分裂促進戦略の推進等の管理手法を
 人材の質が確保されても、育成した人材の引き抜きがある。勤務5年での独立促進のインセンティブ管理手法、その他サービスでの責任者登用など、現在とは全く異なる人材育成策の合わせ技で、安定収益モデルを今から考える必要がある。
③ 末端との信頼関係こそすべての見えざる価値
 ブランドとは顧客との強い信頼関係である。信頼関係構築のトリマー集団で末端顧客を囲い込み、ICTを活用した総合サービスでのブランド構築をすることで、FC化とプラットフォーム事業が可能となる。このための総合力を発揮できる経営チームを構築することを期待する。
(2015.3.9)