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「保有台数6千万台の自転車をネットに繋げます!」

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1997年立命館大学卒業後、近畿通商産業局(現・近畿経済産業局)入省。その後、経済産業省へ出向し、大学等技術移転促進法や研究開発促進税制などを担当。退官後は様々な製造業向けコンサルティングを経て、2005年に㈱コンパス・ソリューションを設立。創業メンバーとして、大手製造業(自動車、家電、エネルギー、材料など)やIT企業向けコンサルティング、研究開発テーマ評価法の開発のリーダを務める。その後、2014年3月にLead Innovationセンターを株式会社化し、代表取締役に就任。※著書「破壊的イノベーション」(2013年5月刊、中央経済社)

【Lead Innovationセンター株式会社 概要】
設 立 :2014年3月3日
東京本社:大阪府大阪市中央区安土町2-3-13
事業内容:R&D・事業企画等のコンサルティング、環境都市づくりのコンサルティング、電動アシスト自転車のクラウドサービス運営


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■ 電動アシスト自転車の大規模・長期利用・安価なレンタルサービス
2015年3月より、電動アシスト自転車を大手国内メーカー2社から調達し、自転車保険をau損害保険に引き受け頂く形で、電動アシスト自転車のレンタルサービスを提供していきます。まずは、大学向けに展開する予定です(第一弾は九州大学地域)。大学での展開目的やターゲットとしては、大学生の交通事故や費用問題を引き起こしている原付バイクからの転換や、放置自転車減少(全国の大学で毎年数万台規模で発生)への貢献を第一とします。 従来の自転車シェアリングサービスのような「小規模、1日あたりレンタル、高い単価」の事業モデルと異なり、「1地域で数百台以上・1年以上のレンタル使用・年1万台円の安価」な形態で提供して持続的なサービス実施を目指します。電動アシスト自転車の特徴である「楽に・遠くへ移動できる」点を活かして、最寄り駅から遠くて坂があり、1万人以上の学生が通う大学への展開を進めて参ります(第二弾は大阪など関西で調整中)。

■ 走行情報のクラウド管理と、自転車(サイクル)ヘルスケアサービス
電動アシスト自転車にBluetooth通信モジュールを設置して、ユーザのスマホと連携するアプリケーションサービスも配信していきます。自転車走行による消費カロリーのグラフ管理や、他ユーザとの走行ランキング表示や交流機能だけでなく、ユーザ自身の体重や食事による摂取カロリーを基に、仮想の世界旅行をしながら健康管理するなど、エンターテイメント性とヘルスケアを組み合せたアプリも供給していきます。将来的には、ユーザの走行等データやWebのAPIを開示する事により、スマートウォッチや健康系企業等とも連携して、他健康情報との統合やユーザごとの適切なフィットネス等アドバイス機能に拡げていきます。ヘルスケアサービスにあたっては、大学との連携を起点に、自治体の福祉部門や大手企業の健康組合とも組み、大学周辺地域や都心部住民への展開を進めていく予定です。

■ 事業モデル
大学生(女子学生)には、「日々の自転車通学や買物でのダイエット管理」、都心部等住民には「楽しく継続できる運動・健康管理」を訴求して、ユーザ拡大を図ります。
収益モデルは、主に、①電動アシスト自転車レンタル料(年1万円台)、②電動アシスト自転車の中古売却、③通信モジュールとアプリ利用料、④アプリおよび車両上での広告収益の4つになります。③と④については、単価が低いため、大量販売していくタイミングとその体制整備が成功条件になってきます。

■ 発表者からのコメント
欧州での持続的な都市交通サービスの構築や、米国でのモビリティとITの融合プロジェクトなどに関与する中で、国内でも同様の事業モデルを築けないかを検討してきました。今回、他企業様と組んで、新しい仕組みのモビリティ展開モデルを構築できました。自動車では、カーナビやスマホを介したインターネットオブシングス(IoT)化が進んでおりますが、「自動車以上の販売台数で、使う頻度も多い自転車のIoT化」を図り、新たな付加価値を提供して参ります。