「世界初!クロマグロ陸上養殖プロジェクト」
=$DATE?> 公開
=$CORP_NAME?>
=$CORP_KANA?>
=$CORP_KANA?>
=$PERSON_POSITION?> =$PERSON_NAME?>
=$PERSON_KANA?>
=$PERSON_KANA?>
WHA株式会社
代表取締役 荻原 弘之さん
1959年5月静岡県静岡市生まれ。萩原組株式会社代表取締役(兼任)。2005年11月当社代表取締役就任。
住所:静岡県焼津市西小川1-3-10-403 TEL: 03-5830-7738
設立:2005年7月 資本金:1億円 従業員数:5名
http://www.mygc.org/
=$NAME2?> =$NAME3?>
=$NAME4?>
―地下海水を利用したクロマグロの陸上養殖クロマグロは乱獲問題や世界的な需要拡大で資源枯渇が懸念されています。海上養殖は既に近畿大学の研究開発により事業化されています。当社は地下海水を利用することで、陸上施設にて海洋汚染の影響の少ない養殖マグロの飼育に成功、その事業化に取り組んでいます。
―「安全でおいしいマグロ」を計画生産
当社は、清水地区の地下23mの深さの地下海水を利用しています。地下海水は無酸素であることから、大腸菌・一般細菌が皆無で安全性が高く、天然マグロに含まれる水銀等の有害物質問題もありません。また水温は21℃と安定しており、魚に悪影響を与えるアンモニアも含まれていないため、計画的なマグロ飼育が可能です。水槽の流速をコントロールすることで、引き締まった赤味から上質なトロまで様々な味覚を持つマグロの飼育に成功しています。
―東海大学海洋学部との共同研究
2005年にNPO法人鮪文化研究会が始めた陸上養殖マグロ養殖化の研究事業を、東海大学との共同研究開始に伴い、WHA株式会社は設立されました。2006年9月には東海大学海洋学部清水社会連携イノベーションセンターとの産学連携により、実証プラントを建設、陸上養殖の実験を始めました。現在は、高知県沖の釣穫された体長20cmのクロマグロ稚魚が、20ヶ月で体長76.5cm、体重11kgまで成長するまでになりました。
―大型水槽建設で養殖マグロの安定出荷を目指す
採算ラインである35kgまでにマグロを育てるには現在の直径5mの水槽では限界があります。直径 25m以上の大型水槽を持つプラントを建設するため、投資資金20億円の調達方法を検討中です。今までは、しずおかスタートアップファンドなど、地元からの出資が主でしたが、様々な資金調達方法を研究しています。
―「陸上本まぐろ?」で切り開く、水産業の新しい時代
陸上養殖は、飼育水や排泄物も処理しますので、自然環境を破壊せず、安心安全な「陸上本まぐろ」を育てられます。将来は、人工孵化による完全養殖システムやノウハウを確立して全国展開していき、地域経済や水産業界の活性化に貢献したいと考えています。
推薦者のコメント(チェンジマスターズ 法貴 礼子)
日本の食卓にかかせないマグロ。これを陸上で養殖できるとは驚きです。食の安全が叫ばれる中、安心して食べられるクロマグロを安定供給できるこのプロジェクトは大変魅力的です。日本には地下海水が取水できる所も多いので、事業化されれば取り組みを希望する所は多いと思います。今後の研究成果にも目が離せません。
※全文は「THE INDEPENDENTS」2010年12月号 - p12にてご覧いただけます