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「ハード・ソフトの両面から「おいしいごはん」を追求する」

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山本厨房サービス株式会社
代表取締役 山本 高志さん

高校卒業後、ワシントン州シアトルに5年間滞在。レストラン(日本食・中華料理)にて料理を勉強。帰国後、同社入社、代表取締役就任。ごはんソムリエ資格取得。

住所:静岡県静岡市清水区下野北2番12号
TEL:054-364-6190  設立:1982年3月5日 資本金:3,900万円
http://www.yamachu-gohan.co.jp/

―業務用連続炊飯システムの提供
事業所給食、学校給食、コンビニベンダー、回転すし、スーパーのバックヤードなどの製造工場の現場では、おいしく、安全で、かつ必要量を遅延なく次の工程へ進める必要があります。当社では、短時間で大量に炊飯しなければならない業務用炊飯工場に向けて連続炊飯システムを納入しており、17都県+1州(米国)、計47か所で当社の炊飯システムが稼働しています。また、時間が経って冷めてもおいしいご飯・酢飯・かやくごはん・カレー味・ピラフ風などさまざまな味付きご飯、といった消費者の多様なニーズに応える商品の提供をしなければなりません。当社では幅広いニーズに対応可能な炊飯システムをいち早く提供してまいりました。

―炊飯システムはハードにすぎない
炊飯システムだけでは常に同じ品質を保てるとは限りません。例えば、その年のお米の状態、仕入先の変更、ブレンド比率の変化など原材料が変われば、水分量や加熱のタイミング・温度を変える必要があります。高いお米でなくても、そのお米に合った炊飯方法をすればおいしいごはんを提供することも可能なのです。

―「ごはんソムリエ」によるおいしいごはん分析・測定・指導サービス
当社には私を含め「ごはんソムリエ」が2名います。ごはんソムリエとは、日本炊飯協会の認定資格で、お米の産地や銘柄に関する知識、炊飯技術やごはんの栄養学など幅広い知識を有し、おいしいごはんを見分けられる専門家です。この資格とこれまで培ってきた炊飯知識を活かし、お客様が常に使用しているお米・水・設備を用いて、お米からご飯までの全てのプロセスを現場で分析し、データに基づいた最適な炊飯方法を,指導するというサービスを行っています。これにより、炊飯業者が本当に提供したい最高の味を常に届けることができます。また、新商品開発や原材料の変更にも常に対応するご飯の提供ができるというメリットもあります。

―おいしいごはんの提供と米の消費拡大への思い
消費者ニーズの変化により、炊飯業者では商品アイテムごとの炊き分けはもとより、低価格でおいしいご飯の提供が求められています。1982年の創業から、当社は炊飯に特化した設備・サービスの提供をしてまいりました。炊飯業界をハードとソフトの両面から支えることで、炊飯現場から消費者へ安全で本当においしいご飯を届け、米の消費を少しでも増やすことに貢献したいと考えております。


推薦者のコメント(チェンジマスターズ 法貴 礼子) 単に炊飯設備屋にとどまるのではなく、「お客様のお客様」のニーズを的確に捉え、直接のお客様へのソリューションを提供しているのは、設備業者にはまだまだ珍しい視点です。また、化学合成品ではなく天然成分の添加物を提供するなど、消費者ニーズに対応するための新しい取り組みを進めて、競合他社とのさらなる差別化を図っているユニークな企業です。


※全文は「THE INDEPENDENTS」2010年11月号 - p11にてご覧いただけます