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「2020年のベンチャーキャピタリスト」

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株式会社インディペンデンツ
代表取締役 國本 行彦 氏

1960年東京都豊島区出身。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年インディペンデンツ設立、代表取締役就任。

日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)会長に、尾崎一法氏(アント・キャピタル・パートナーズ株式会社代表取締役会長)が就任しました。尾崎JVCA会長は、自ら投資して成功失敗経験を積んできたベンチャーキャピタリストであり、自らのアント・キャピタル・パートナーズを立ち上げてきた経営者でもあります。新JVCA体制の下、リスクマネー供給の担い手であるVC業界が、存在感を大きく増して日本の成長発展に更なる貢献をしていく事を期待します。

日本のVC業界を巡る環境は好調IPO市場によって大きく改善されました。厳選集中投資を推進するVC最大手ジャフコの第1四半期業績は過去最高益です。金融系中心だったJVCA会員にも、独立系や事業会社系VCが増える一方で、VC業界は金融規制が強化されつつあり、VC業界は大きな転換期を迎えています。「適格機関投資家等特例業務の見直し」の内容次第ではVCファンドレイズが厳しくなり、独立系VCには経営戦略の転換が迫られます。

 開業率10%を目標とする日本再興戦略によって起業家は増えていきます。起業経験者の成功も失敗もそれは大きな財産であり、これから起業する人にとっては大きな力と勇気を与える強い存在になります。2020年には起業経験(実業経験)を積んだキャピタリストが大半になるでしょう。

尾崎JVCA会長はベンチャーキャピタリスト養成に力を入れていくとの事です。これからは独立したベンチャーキャピタリストは投資スキルを磨き、VCファームはファンドレイズ機能を強化し、両者が最強のタッグを組む時代が来るのではと思います。

※「THE INDEPENDENTS」2014年8月号 - p3より