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「個人のライフイベントに合わせてお金を借りられる仕組みをつくる」

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【妹尾 賢俊】
1973年12月鹿児島県生まれ。
1992年3月ラ・サール高校卒業。
1997年3月一橋大学経済学部卒業。
1997年4月東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。
2000-03年4月タイへ派遣留学。
2007年4月当社設立に参画。
2007年11月当社代表取締役就任。

【maneo株式会社】
設立:2007年4月3日
資本金:131,129,000円
住所:東京都千代田区霞ヶ関3-6-5 2階
TEL:03-3580-1231
https://www.maneo.jp/

―結婚や出産、教育などのためにお金を借りる
妹尾:お金を借りたい個人(ボロワー)に対して貸したい個人(レンダー)をインターネットを通じて仲介するのが弊社のサービスです。欧米ではソーシャルレンディングと呼ばれている個人間での融資仲介サービスです。日本で今、サービスを提供しているのは弊社のみです。金融版ネットオークションのようなもので、テレビ等メディアでご紹介いただくときには、昔の日本に村単位であった互助組織に例えられ「ネット社会の頼母子講(たのもしこう)」とご紹介いただいています。

―SNSを利用して借り入れの目的や経済的な状況を知る
妹尾:健全なマーケットを作ることはマーケットプレイスを提供する我々の義務なのですが、その健全性は2つのことにより保たれています。1つは、お金の借り手が「何のためにお金が必要なのか」を説明し、それに対して真摯な対応をしてもらえる場所があること。お金の貸し借りについて、SNSで質問等のやり取りをしていくことが可能です。もう1つは我々の方で借り手について最低限のスクリーニングをすることです。借り手が債務不履行に陥らないような最低限のスクリーニングは健全なマーケットを作る上で必要だと思っています。

―独自の評価システムにより健全なマーケットを作る
妹尾:主に借り手の方のフリーキャッシュフロー(FCF)を見ています。年収と他の金融機関からの借入返済額をFCFのベースとし、弊社独自の評価スコアを算出しています。この「maneoスコア」に基づいて借入金額と返済期限の上限を決めさせていただいています。また、来年以降施行される総量規制(借入総額が原則年収等の3分の1までに制限される制度)のような法律も盛り込み、金額を決定しています。

―借り手の多くは平均的な生活をしている人たち
妹尾:健全なマーケットを作ることはマーケットプレイスを提供する我々の義務なのですが、その健全性は2つのことにより保たれています。1つは、お金の借り手が「何のためにお金が必要なのか」を説明し、それに対して真摯な対応をしてもらえる場所があること。お金の貸し借りについて、SNSで質問等のやり取りをしていくことが可能です。もう1つは我々の方で借り手について最低限のスクリーニングをすることです。借り手が債務不履行に陥らないような最低限のスクリーニングは健全なマーケットを作る上で必要だと思っています。

―世界的に成長するソーシャルレンディング市場
妹尾:アメリカのソーシャルレンディングのマーケットは5億ドルと言われ、3年後に200倍の1,000億ドルになるとも言われています。元々の発祥はイギリスZopa社で、2006年頭からサービスが始まりました。日本でもSBIホールディングスが米国最大手のProsperと提携するなど、今後の成長が期待されています。


推薦者のコメント(取締役 吉島 彰宏) はじめて妹尾に会ったのはVCの担当者として2008年2月のことでした。新しい金融であると思いました。「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)に紹介された際には認知度が一気に高まり、運用残高が一気に増えました。借り手需要は必ず存在しており、その需要をみたす運用残高は認知度が高まることで必ず増えると思っています。


※全文は「THE INDEPENDENTS」2009年9月号にてご覧いただけます