「ポートフォリオの見直し」
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株式会社インディペンデンツ
代表取締役 國本 行彦 氏
1960年東京都豊島区出身。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年インディペンデンツ設立、代表取締役就任。
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インターネット関連のベンチャー企業への投資が増えている割には、その分野からのIPOは目立たなくなっているように見えます。ジャパンベンチャーリサーチ(JVR)の調査によると2013年度の未公開ベンチャー投資の内、インターネット関連は社数で83%、資金調達額では65%を占めています。今年前半のインターネット関連のIPOでは、みんなのウエディング(マ:3685)が時価総額200億円を超えました。一方で、ロボットスーツ開発のサイバーダイン(マ:7779)が時価総額1000億円を超え、インターネット関連以外のIPOが大きな注目を集めています。サイバーダインのIPOケースは、ベンチャー投資においても様々なインディケーションがあります。一つは筑波大学発のベンチャーという事です。大学を中心とした知財の活用はアベノミクス成長戦略にとっても重要なテーマです。今後も大学発のテクノロジー・サイエンス系のベンチャー企業が増えていくと予想されます。二つ目は地方自治体による新しいスタイルによるベンチャー支援の成果です。茨城県つくば市の本社を置くサイバーダインは、茨城県科学技術振興財団などからの支援を受け事業を立ち上げました。昨年IPOしたヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(マ:6090)も本社は山形県鶴岡市にあり、同地にある慶應義塾大学先端生命科学研究所と技術提携しています。地方自治体が支援育成する大学発ベンチャーも今後の注目です。三つ目には創業経営者の議決権に配慮するファナンススキームですが、詳細はここでは省きます。
日本版NIH設立によって、医療や健康分野の成長発展が期待できます。さらに農業、環境エネルギー関連などは、国内だけでなく海外へ向けた展開にも期待できます。ヤフーやディー・エヌ・エーが遺伝子解析サービスを始めるなど、インターネット関連上場会社の事業ポートフォリオにも変化が見えます。個人投資家が主体となるクラウドファンディングにおいては、農水産物や食品などインターネット関連以外の身近なテーマに資金が集まります。ベンチャー投資のポートフォリオもインターネット関連以外の様々な分野に広がっていくと思います。
※「THE INDEPENDENTS」2014年7月号 - p3より