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「Web音声合成配信事業」

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みらい教育研究所株式会社
代表取締役 千葉 さち子さん

宮城県仙台市出身
1974年 玉川大学教育学部卒業
1996年 株式会社未來舎 設立
2007年 みらい教育研究所 設立

所在地:東京都立川市曙町1-22-17 未來ビル3F
設 立:2007年5月 資本金:66,900千円 従業員数:25名
事業内容:web音声合成配信事業「おしゃべりっち」の開発販売
http://www.mirai-kyou-ken.co.jp/

11月7日(水)東京インデペンデンツクラブにて、事業計画を発表するみらい教育研究所千葉社長の起業家インタビューをご紹介いたします。

―学習塾を経営する(株)未來舎のIT部門として当社を設立されました
未來舎では、幼児から高校生までを対象にした総合学習塾「創造未來学院」を運営しています。「伸ばそう創造力/育てよう生きる力」をテーマに、直営・FC合わせて35箇所の教室で、約4,000名の子どもたちへの教育に取り組んでいます。もともと未來舎でおこなっていた教育ソフトの開発を、学習塾部門と切り離してリソースを集中することを目的に、みらい教育研究所を2007年に設立いたしました。

―Web音声合成配信事業「おしゃべりっち」を開発した経緯をお聞かせ下さい
きっかけは学習塾に通う子どもたちの保護者の方々との会話でした。「おじいちゃんにとって、ホームページの文字は小さくて読めない。自分が読んで聞かせているが、自動で読み上げてくれたらいいのに」と。直感でこれはいけると考えました。高齢者の方だけでなく、日本語(漢字)の読めない小学生や外国人にとっても役に立つはずだと、自動読み上げサービスの開発に取り掛かりました。

―具体的に「おしゃべりっち」はどういうサービスなのでしょうか
ホームページやWebアプリ上のテキストを、ワンクリックで自動的に読み上げてくれるサービスです。専用ソフトをインストールする必要もありません。パソコン操作に慣れていない高齢者や子どもにも分かりやすいサービスになっています。翻訳機能も搭載しており、英語・中国語・韓国語・ポルトガル語などマルチ言語の音声配信にも対応しています。

―アバター搭載の発想が素晴らしいですね
技術者ではなく教育者としてのアイディアです。ただ読み上げるだけでは、サイトに訪れるユーザーは退屈してしまうし、興味を惹かれません。当社では、35種類のアバターを取り揃え、お客様の創造力に適ったキャラクターをご提案いたします。

―顧客の導入動機はどういうものですか
市民サービスの向上やより正確に情報発信を図りたい行政機関に導入いただいています。また、企業から販売促進目的の導入も増えています。読み上げ機能があることで、ホームページの滞在時間が68%伸び、売上も60%向上した企業もあります。翻訳機能を活用して海外顧客やユーザーの獲得に成功しているケースもあります。

―2010年サービス開始以来、既に260社の導入実績があります
ビジネス交流会でのサービス紹介をはじめ、既存顧客からもよくご紹介いただきます。?未來舎で、子どもたちが地域の産業祭を企画する事業を国から受託しており、行政機関とのパイプもあります。また、「おしゃべりっち」を搭載した就職情報サイト「みらいナビ」を立ち上げ、サービスの認知拡大を図っています。「みらいナビ」では日経BP社に販売代理店になっていただき、求人枠と合わせて「おしゃべりっち」の販売を進めていきます。

―技術的な優位性はどこでしょうか
特許取得した独自システムにより、待たせることなく音声読み上げが始まります。音声データは容量が大きいため、既存のWebサーバに負担がかかりがちですが、外部に合成音声ソフトウェアを搭載した独自サーバを設置することで、この問題を解消しています。また、日立ビジネスソリューションと声に関する共同研究もおこなっています。

―サービスの料金体系を教えて下さい
初期設定費50,000円から、月額利用料15,000円でご利用いただくことができます。翻訳機能やアバター機能などは別途オプションになります。1社あたり約130万円が平均導入費用です。

―「おしゃべりっち」の今後の展開についてお聞かせ下さい
展示会でのディスプレイ広告やタクシー内への専用端末設置など、ホームページ以外での活用を見込んでいます。だるまメーカーとコラボした「おしゃべりっちだるま」を開発しましたが、キャラクタービジネスとも相性がよいと思います。また、中国や韓国など海外企業からも引き合いが出始めており、グローバル展開も徐々に進めていきたいと考えています。

※全文は「THE INDEPENDENTS」2012年11月号 - p4-5にてご覧いただけます