「ショートリスク・ロングリターン型の投資スタンス」
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投資パフォーマンス(IRR)を上げる方法は、(1)投資倍率を高める、(2)回収期間を早める事の2つです。
今年のIPO市場は堅調に推移していますが、IPO投資倍率は最大手VCのジャフコで
1倍程度で、VC業界全体も好調とは言える状況ではありません。
現在は上場間近の企業の資金需要も減ったため、ハイリターンを求めるVCは
スタートアップ期への投資を増やそうとしています。しかしそこにはハイリスクが伴います。
創業から事業が安定するまでには最低でも10年は必要です。
起業経営者のスタンスはロングリスク・ロングリターンです。
株式シェア50%以上を持つマジョリティ投資の場合には、従業員や取引先などに対する
経営責任を負う覚悟が必要です。
VCファンドの期間は通常10年ですが、個別投資先企業の回収期間は3年から5年です。
そこで起業家と投資家との時間軸の違いを埋めるのが株式市場となります。
東証プロ市場(TOKYO AIM)は、それを解決するひとつの手段です。
プロ投資家に限定されているため、企業にとっては資金調達の場としての魅力が薄いのが
現状ですが、東証上場による知名度向上はセカンドファイナンスの可能性を高めます。
株式市場の参加者が増えていく事で、流動性も高まりリスク期間はショートに、
長い期間に渡って高いリターンが期待できます。
ベンチャー企業育成にはロングスタンス型の投資家が不可欠です。
VCファンドへの出資者はロングスタンス型ですが、
運営者であるVCに対してはショートリスク・ハイリターンを要求します。
最近はロングスタンス型の投資家が減ってきたため、
国や自治体がベンチャー投資を実行支援しています。
ここから先は民間資金をどのように市場に呼び込むか、
新しい株式市場を育てていく事がベンチャー業界発展の鍵を握ると思います。
※「THE INDEPENDENTS」2012年7月号 - p2より