「首都北京の変貌」
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ヴェリタスアカウンティングファーム
代表 林 高史 氏
1990年名古屋大学経済学部卒業後、あずさ監査法人、ジャフコ(ジャフココンサルティング)を経て、2005年林公認会計士事務所開設。同年北京大学へ留学。08年大連市に事務所開設、ヴェリタスアカウンティングファームに統合。
【ヴェリタスアカウンティングファーム】 http://veritas-af.com/
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皆様こんにちは、林です。大連は春が短く、まもなく真夏の太陽が顔を出し、気温も一気に30度前後まで上がるようになります。ただ、日本のように梅雨もなく晴天の日が多いので、日本からもゴルフなど娯楽目的の旅行客が増えるのもこの季節です。
さて、先日久しぶりに中国首都北京へ出張に行ってまいりました。約3年ぶりの訪問です。オリンピック開催の2008年以降、北京はインフラ整備に加え、市民のマナーなどもかなり改善されたと友人から聞いていましたので、どんな変貌を遂げているのか興味津々でした。
まずは地下鉄。小生が留学していた2005年には3路線しかなかったが現在は14路線、路線延長も95kmから337kmに大幅に伸び、北京市内の移動はずいぶん便利になりました。5年足らずの間にこれだけ伸長させられるのも共産国ならではのことでしょう。今後も地下鉄の建設は急ピッチで進み、2020年には総延長1,000kmになる予定との事です。
道路も主要道路の舗装が高品質なものに再舗装されており、首都として恥ずかしくない整備が進んでいました。
ただ一方で自動車渋滞はかなり深刻で、以前はスムーズに流れていた第4環状線、第5環状線あたりでも車はノロノロ、北京オリンピック開催時に採用されたナンバープレートによる市内流入規制も形を変えながらも存続中でした。ちなみに、北京では現在450万台を超える車両が登録されており、人口が1600万人ですから3?4人に1台車が普及していることになります。恐ろしい勢いで普及し続けるモータリゼーションですが、そのうち北京でも上海で既に導入されている「ナンバープレート取得入札制」(ナンバープレートを入札で取得する方法、通常3万元、日本円で40万円程度費用がかかる)が採用される可能性もあるでしょう。
さらに、車の運転マナーは依然として悪く、我先にというゴーカート状態、大音量のクラクションで自転車・歩行者を威嚇するなどは以前と全く変化無く少し残念に思いました。まあ、公安や軍部の車が真っ先にそういう状態ですから一般の車のマナーが良くなるわけ無いですよね。
留学当時よく利用していた随時乗車、随時停車のオンボロマイクロバス(小公共といいます)は、首都の乗り物としてふさわしくないということで廃止、バス路線も地下鉄の普及によりかなり縮小、それから何より自転車の数がかなり少なくなっている印象を受けました。極めて短期間の間に起きたこの変化を目の当たりにすると、GDP世界第2位のプライドをかけた北京の意気込みが伝わってくるような気がいたしました。様々なインフラ整備が急速に進んでいることからして、古今入り混じる北京は、ここ数年間しか見られないかもしれません。
※「THE INDEPENDENTS」2011年7月号 - p15より