「シードベンチャーの成長戦略」
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株式会社サムライインキュベート
代表取締役CEO 榊原 健太郎さん
1974年10月20日生 愛知県名古屋市 出身
1993年 名古屋市立北高校 卒業
1997年 関西大学社会学部 卒業後、 日本光電工業株式会社 入社
2000年 株式会社アクシブドットコム(現ECナビ) 入社
2001年 株式会社インピリック電通(現電通ワンダーマン) 入社
2002年 株式会社アクシブドットコム(現ECナビ)復帰
2007年 グロービス経営大学院 経営研究科 入学
2008年 Samurai Incubate Inc.設立 代表取締役CEO 就任
2008年 株式会社Joy 取締役CSO 就任(兼務)
2009年 アクセーラ株式会社 CIO 就任(兼務)
2009年 株式会社情報プラネット 取締役 就任(兼務)
2009年 あたまソフト株式会社 取締役 就任(兼務)
2009年 株式会社ノボット 取締役 就任(兼務)
2009年 where2.0 Inc.設立 代表取締役CEO 就任(兼務)
2010年 株式会社アイアンドシー・クルーズ 取締役 就任(兼務)
2010年 軒先株式会社 取締役 就任(兼務)
2010年 株式会社f4samurai 取締役 就任(兼務)
2010年 株式会社エニドア 取締役 就任(兼務)
2010年 レイ・フロンティア株式会社 取締役 就任(兼務)
2010年 SITEROID JAPAN LLC. 取締役 就任(兼務)
2010年 株式会社Sassor 取締役 就任(兼務)
2011年 株式会社ブクペ 取締役 就任(兼務)
2011年 株式会社Nagisa 取締役 就任(兼務)
住所:東京都練馬区小竹町2-66-7 Samurai House
設立:2008年3月14日 資本金:1358万円
http://www.samurai-incubate.asia/
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閑静な住宅地のど真ん中から、猛烈な勢いで創業支援を行っている榊原氏。現在の関与先は40社(うち投資先は25社)で今年4月に一挙に10社増える。毎朝7時半にオフィスを出て帰社するのは毎晩10時。毎日平均8社の定例meetingに出席、その上に新規2社の起業相談を受けている。
―最近は就職活動をしないで起業準備する学生が増えている
「起業を巡る環境は最高のチャンスを迎えている。iPhone等のスマートフォン(スマホ)、フェイスブック(FB)などのITプラットホームが充実してきたから、少ない資金で起業ができるようになった」
―ソーシャル分野はVCも注目する分野です
「ソーシャルビジネスは、多額の広告宣伝費をかけなくても友人の口コミであっという間に会員が広がる。今は一人で起業しても世界に流行るサービス提供が可能な時代だ」
―ツイッターで、個人の情報発信力も高まっている
「経営者自身が有名だとそのサービスはあっと言う間に広がる。最近は意識して自分が表に出るようにしている。投資先へのアシストになるからだ。ソーシャルネットワークでは人自身がメディアだ」
―榊原さんも支援・投資先も最初から世界を目指している
「サービスやコンテンツを展開する企業は英語版だけで十分。日本語は必要ない。イラストコミュケーションサービスの『pixiv(ピクシブ)』は世界で800万人のユニークユーザーがいる。スマホ向け広告配信で11億インプレッションある『Admaker(運営ノボット社)』のクライアントは海外も視野に。」
―創業から成功する確率が高まっている
「どんな事業も半年?1年で黒字には確実にできる。給料20万円、売上50万円で利益が出る。サーバ代も安いので潰れる心配はない。決済方法はペイパルを使えば、世界標準だ」
―創業支援では米国の『Yコンビネータ(Y Combinator LLC)』が有名
「彼らはインキュベーション施設も持ちながら投資もするベンチャーキャピタル(VC)。シリコンバレーの企業より早くサービス展開したい。彼らには負けたくない」
―企業がスケールアップするためには大型ファイナンスが必要だ
「業務を受託する事業であれば確実に黒字にできる。ただ大きくスケールアップするために黒字化は急がない。直角垂直成長を目指すには赤字を何年間も覚悟する必要がある。ツイッター、アマゾン、FB、グーグルという海外のベンチャー企業は数十億単位で資金調達によって世界制覇ができた」
―日本のVC投資額は米国の10分の1ほどだ
「1件当たり投資額は30?50百万円程度。多くても100百万円まで。だから海外のVCにアプローチする。海外のVCは投資金額とネットワーク力が全然違う。バリュエーションも一桁違う」
―榊原さん自らが先頭に立って海外へ行く
「支援・投資先のノボットやピクシブとシリコンバレーへ共に行く。彼らは日本でも資金調達できるが、シリコンバレーではもっと高く評価されるビジネスモデルだ。昨年は「Tech Crunch Disrupt(テッククランチ)」に日本から投資先6社を出した。韓国や中国のイベントにも参加していき海外展開を加速する」
―金融系VCには起業家や事業経験者が少ない
「私はその構図を変えていきたい。起業家を支援するにあたって、将来は彼ら自身がインキュベータかVCになるように約束している。起業経験者がインキュベータにならないとスタートアップ企業は育たない」
―起業に必要なものを全て揃えている
「立ち上げ時には起業家との接触頻度を増やす。オフィス家具を安く買える場所からサイトのデザインをどうするか、ビジネスマナーまで教える。ネット業界の人脈、税務財務の専門家、プレス関係者の紹介までスタートアップ企業に必要なものをセットで提供する」
―自分自身で事業のアイデアを常に貯めている
「それに合致すればすぐ投資する。5年後、10年後に社会を変えられる事業かどうか。みんなが利用するサービスを作れればマネタイズは必ずできる。夢を録画できるサービス。神経と繋がるシナプスネットワーク。収益だけを考えるとつまらない。楽しくなる、あってよかったなというサービスを作る」
―成功する経営者はアイデアを実行する力がある
「優秀な技術者を探してくる事が重要。次にユーザーが使いやすいインターフェースを作る。それからメチャメチャ働く事が成功の条件だ」
【起業家インタビュー】マッチングサイトの事業戦略(軒先 代表取締役 西浦 明子)
【特別寄稿】プロフェッショナル・コネクター勝屋久が語る超つながり術
※全文は「THE INDEPENDENTS」2011年7月号にてご覧いただけます