<株式上場を果たして>
東京インデペンデンツ(2025年8月12日)にて、上場表彰を行い、特別対談として安藤氏にご登壇いただきました。


■ 構造設計市場の成長を牽引するBIM/CIM活用
株式会社Ritaxは建築・土木の構造設計を核に、超高層ビルや物流倉庫、ダム、学校など幅広い実績を重ね、業界内で高い評価を確立してきました。2014年には3次元設計ソフト「Revit」を独自開発し、BIM/CIMを構造設計業界にいち早く取り入れました。BIM(Building Information Modeling)やCIM(Construction Information Modeling)は、設計から施工・維持管理までデータを一貫活用できる仕組みで、設計精度やスピードを飛躍的に高めます。例えば、複雑な配筋設計を事前に3Dで可視化することで、施工現場での手戻りや資材ロスを大幅に削減可能となりました。さらに、ベテランと若手が同じ3次元モデルを用いて協働することで、短期間で高水準の設計を実現し、人材育成の効率化にもつながっています。
■ 知財戦略と「Rebar system」
鉄筋3次元モデル設計に関して7件の特許を取得し、大手ゼネコンが同様の仕組みを模索する中で強固な参入障壁を築いています。次なる成長の柱は「Rebar system」です。これは、BIMで作成した配筋の3次元データを鉄筋加工機と連携させることで、一本一本形状の異なる鉄筋を工場で自動加工し、現場に直接納品できる仕組みです。従来は図面を基に現場で職人が曲げ加工を行う必要がありましたが、このシステムでは設計から加工・納品までをデジタルで一貫管理でき、工期短縮・品質向上・コスト削減を実現します。全国の提携工場にデータを送れば、どこでも必要な鉄筋を生産できるため、鉄筋業界の新たな供給プラットフォームとなります。
■ 上場効果と組織基盤の強化
上場を契機に採用力が高まり、これまで接点の少なかった優秀な学生からの応募が急増。2025年度には全国の高専から12名のインターンを受け入れる予定です。さらに会計基準や予算策定プロセスが統一され、経営管理体制の透明性と強靭さも飛躍的に向上しました。2028年のグロース市場進出を目標に、東証グロース上場維持基準(時価総額100億円)以上を目指し、先進的技術開発で業界DXをリードし続けます。
【株式会社RitaX】
設 立:1990年2月9日
所在地:東京都中央区銀座8丁目12-8 PMO銀座八丁目7F
資本金:10,000千円
事業内容:1. 一般公共構造物の建築・土木構造設計
2. 民間構造物の建築構造設計
3. 動的・静的非線形解析のコンサルティング
4. 前各号に付帯する一切の業務
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【代表者略歴】 1980年 3月 大分県立中津工業高等学校 土木科 卒業
1980年 4月 不動建設株式会社入社(現 株式会社不動テトラ) 1989年 4月 設計事務所A&D 創業 1990年 2月 日本ベクトルエンジニアリング有限会社(現 株式会社RitaX)設立 1996年10月 株式会社ベクトル・ジャパン(現 株式会社RitaX)に組織変更 同 代表取締役(現任) 2007年 8月 大連向量技術開発有限公司(中国)設立 同 法定代表人(現任) |