NSGグループ
代表
池田 祥護 氏 Ikeda Shogo

1978年9月25日生。
事業創造大学院大学事業創造研究科修了
2005年4月 (宗)神明宮 禰宜(2015年より宮司(現任))
2008年5月 (学)新潟総合学院 理事就任(2009年より理事長(現任))
2008年5月 (学)国際総合学園 理事就任(2020年より理事長(現任))
2015年4月 (株)NSGホールディングス 代表取締役社長就任(現任)
2020年4月 NSGグループ 代表就任(現任)
 

 

 

インデペンデンツクラブ
代表理事
松本 直人 氏 Matsumoto Naoto

1980年3月23日生
大阪府立三国丘高校出身。神戸大学経済学部卒業
2002年フューチャーベンチャーキャピタル㈱入社
2016年1月同社代表取締役社長に就任
2022年7月㈱ABAKAM 設立、代表取締役就任(現任)
2023年3月㈱Kips 取締役就任
2024年9月インデペンデンツクラブ代表理事就任


「地方創生の鍵は教育と人材育成」

■ 人財育成で未来を創る—NSGグループの革新と成長

松本:NSGグループの経営理念についてお聞かせください。

池田:1976年に新潟総合学院を創立以来、多様な専門学校を立ち上げ、1990年代からは医療福祉分野へと展開、起業家・実業家を育成し多様な事業を創出していきました。私は事業を継ぐべきか悩みましたが、先祖に対する感謝と自分たちが住む地域を発展させていきたいという想いから、チャレンジし成長を続ける「人財」を原動力として地域を活性化させる事業活動を推進し、社会の発展に貢献していきたいと決意しました。

 

■ 志高いリーダーの育成と地域発展の未来像

松本:育てた人材の活躍の場として、企業づくりにも取り組まれたそうですね。

池田:新潟で教育環境を充実させて良い人材を育成しても、それを活かす場がないと東京の企業に就職してしまいます。そこで地域づくりの一環としてNSGグループは企業づくりに取り組みました。事業創造大学院大学を開校し、志高いリーダーを育て、様々な事業を創出しました。世界を目指す国際的なリーダーを育成する事で地域のまちづくりも大きく変わって行くと思います。

 

■ 地方からの挑戦—スタートアップと中堅企業の協働モデル

松本:NSGグループの投資活動について教えてください。

池田:NSGグループの事業創造キャピタル(株)や新潟県に縁のある企業に出資する新潟ベンチャーキャピタル(株)が組成するファンドへの出資などを通じて、新潟の活性化を主眼に置いた投資を行っています。

松本:スタートアップとの連携についてはどのようにお考えですか?

池田:地域の中堅企業との連携を最重点に考えています。NSGグループでは、グループ内の介護施設をテストマーケティングの場として提供して高齢者向け高栄養アイスクリームビジネスを始めたスタートアップを支援した事例があります。スタートアップが地域のプラットフォームを活用すれば新しいプロダクトやサービスの開発が促進されるにのではないでしょうか。

松本:東京と地方のスタートアップの違いについてどう思われますか?

池田:最も大きいのは環境の違いです。地域でスタートアップを始め、ある程度売上が回るようになると、次のステージに進むための刺激が不足します。東京であれば、もっと大きなチャレンジをしている人たちとの交流があり、「もっとやれ、もっとシェアを取れ」と刺激してくれる環境があります。地方では現状に満足してしまいがちで、自分との戦いから抜け出すのが難しい。そこを乗り越えるには相当な覚悟が必要です。

 

■ インデペンデンツクラブへの期待

松本:最後に、インデペンデンツクラブへの期待をお聞かせください。

池田:松本さんが理事長になられて以降、新たな視点や活力が加わり、情報共有やネットワーク作りへの期待が高まりました。地方のスタートアップ支援するインデペンデンツクラブと一緒に、地域から志を持って大きなチャレンジができる人材を育て、それをサポートできる環境づくりを、ぜひ進めていきたいと考えています。

interviewed by kips 2025.3.12


※「THE INDEPENDENTS」2025年4月号 P.14より
※ 冊子掲載時点での情報です