理美容室に向けた頭皮判定システムサービスの提供と頭皮環境分析に基づいたパーソナルケアサービスで美髪を育む

株式会社頭皮labo 代表取締役 西尾 義弘 氏

■ 精度の高い頭皮判定システム
通常の理美容室事業では取り組まれていない「頭皮の悩み」に着目し、専門機関と共同で作り上げた精度の高いシステムにより、頭皮ケアに最適な施術や商品の提案を行います。既にある約3000の検体採取データをさらに増やし、データ分析の精度を向上させることで、従来型の理美容室では得られない新しい顧客体験を提供します。これにより顧客はデリケートな悩みである「頭皮ケア」と「ヘアスタイルの手入れ」を一度に体験でき、時間と費用の節約に繋がる満足度の高いサービスを受けることができます。

■ パーソナライズされた提案
理美容師視点では蓄積したビッグデータを活用することで、経験が浅い新人理美容師でも、ベテランに匹敵する顧客満足度の高い頭皮ケアの施術や効果的な商品提案が可能となります。簡易的かつ本格的な「角層を用いた頭皮分析ができる」理美容室であるため、お客様にとっては、センシティブな頭皮の悩みに対応が可能です。また、過去から現在までの頭皮診断の履歴を見て、頭皮の改善具合や現状の頭皮に合ったパーソナライズされた商品の購入がアプリや店舗で可能となります。

■ 創業経緯
完全個室のプライベートサロン「room」を経営する株式会社hooploop代表取締役の西尾義弘が、お客様との会話から頭皮に関する悩みの多さに着目し、化粧品などの人体における安全性・有効性を評価する第三者機関、DRC株式会社の代表取締役高野 憲一、IoTやAI、またそれらに付随するシステムを開発する、株式会社システムデバイステクノロジーの代表取締役本田稔の3人で創業しました。

■ 今後の展開
2024年7月よりサービスを開始し、現在では14店舗と契約しています。将来的には、収集した頭皮データを活用し、アジアを中心としたグローバルなウェルネス市場への進出、美容インフラの構築などを目指していきます。また、エッセンシャルワーカーでもある日本の理美容師の価値向上に貢献します。

 

 
 
コメンテーターより・・・
 

 理美容業界にIP・ITという新たな風を吹き込もうとされており、特許出願に加え、独自のノウハウ管理法をさらに進化させる予定とのことであり、今後、目が離せない会社の一つと考えます。

 弁護士法人内田・鮫島法律事務所 弁護士 永島 太郎 氏

 
※「The INDEPENDENTS」2024年12月号 - P.10 掲載