当社は皮膚科を専門とする製薬会社であるマルホ株式会社（本社：大阪市）からスピンアウトしたベンチャーです。

代表の中登は知財関連の業務（特許性評価の際の公開情報の調査）を行う中で、世の中では公開情報の活用が進んでいないことを痛感し、その有効活用の必要性に課題意識を持ちました。マルホ(株)では、これまでに経験した新規事業や新規組織の立ち上げ経験だけでなく、最新の商用データベースを使いこなすノウハウや皮膚科学・薬学に関する専門知識も最大限に活かして、スキンケア分野での情報活用を革新させ、ウェルビーイングを実現するべく本事業に取り組み、2024年1月にマルホ(株)の知財を活用して(株)WellTechを創業しました。

オンラインでスキンケア診断と肌リスク診断を行う「My Salon」の特徴は、マルホ(株)が持つ美容理論や皮膚科学に関する知見をベースに、多くのユーザーの商品への感想や肌の悩みをAIに学ばせた点にあります。ユーザーはMy Salon所属の美容部員より無料でパーソナルカウンセリングを受けることができます。

『My Salon』で商品に対する感想データを収集し、スキンケア商品に関してブランド横断での調査分析ツールの提供を行います。

他社のスキンケア診断が顔写真を分析して化粧品提案を行うのに対し、当社はチャートを使ってブランドを横断した多くの商品を同一基準で比較・検索できる市場調査システムを提供します。マーケティング・開発・購買・現場教育への活用に加えて、商品情報を的確に説明したチャート情報をオプションとして販売することで、化粧品店舗のPOPなどで販促支援効果が期待できます。

情報過多な社会において、どの情報が信用することのできる情報かを見極めることは簡単なことではありません。そんな中、簡単な質問に答えるだけで自分に合った商品をお勧めしてもらえるサービスは画期的と感じました。
貴社は、早い段階で業界規制に注意しながら慎重にご対応されており、法規制が厳しい業界で生き残るために極めて重要なことです。
今後はデータの信頼性、公正性の確保を大前提として、データを提供する企業に対し、コストに見合った価値を提供することができるかが鍵となると思われます。今後の成長に期待しています。

弁護士法人内田・鮫島法律事務所　弁護士　多良 翔理 氏