「IPOによる九州からの飛躍」

―福岡支社の活動概要を教えて下さい
アジア経済の成熟が本番を迎える中、アジアへの玄関口である福岡の地で、日本企業の海外進出支援をはじめ、IPOコンサルティング、M&A関連業務、再生支援業務を行っております。九州全域と中国地方が担当地域です。AGSグループでは、海外子会社の管理体制構築にも実績を有しており、アジアの国々に子会社を有する企業がIPOを目指すケースでも十分に対応させていただけます。九州活性化のお役に立ち、信頼されるパートナーとして選ばれるように研鑽を積んでまいりたいと思います。

―メンバー構成について教えて下さい
KPMGやトーマツ出身者を中心に、IPO、M&A、国際税務、企業再生に幅広い経験を有するメンバーで構成されています。今後は、九州の人材を積極的に採用し、この土地に根付いた体制を構築する予定です。

―国際業務はじめ多分野でご実績をお持ちですね
1998年4月に、KPMGピートマーウィック株式会社（現KPMG税理士法人）に入社しました。国際事業コンサルティング部門に配属していただき、M&A支援業務、海外子会社管理体制の構築、株主価値最大化のための財務コンサルティング、企業価値評価、日系多国籍企業のグローバル利益配分戦略の策定等に従事してまいりました。その後、独立系コンサルティング会社にて、M&A仲介・支援業務、IPO支援、上場企業の内部統制・IR、ファンド管理、企業再生業務、企業オーナー向けのM&A戦略策定、事業承継プランニング業務等に従事してまいりました。会計事務所支援業務にも多数の実績を有しております。高い専門性が求められる分野について、複数の引き出しがあるのが私の強みであり、ご縁をいただいたお客様にも喜んでいただいております。

―AGSCに参画された経緯を教えて下さい
ご縁があり2010年3月にAGSCが強化を急いでいた海外事業部の顧問（非常勤）になりました。お客様の役に少しでも立とうとメンバーが寝る間も惜しんで誠実に努力を積み上げていく姿勢や、自分の得ている専門知識や経験を仲間に積極的に提供していくようなアットホームな社風を間近で見るにつれ、私自身がすっかりAGSのファンになってしまいました。その後、福岡を中心とした九州エリアの潜在能力やアジア諸国の将来に関するビジョンが、AGSコンサルティング経営陣と同じだったこともあり、意気投合しまして、新設される福岡支社の支社長として着任することとなりました。

―九州地域の事業環境はいかがでしょうか
福岡県では、グリーンアジア国際戦略総合特区に指定され、都市環境インフラのパッケージ化によるアジア展開、環境配慮型製品の開発・生産拠点の構築、資源リサイクル等に関する次世代拠点の形成などについて行政をあげて支援しています。このようなインフラに恵まれ、かつ、九州は優秀な経営者が多いので、今後ますます海外展開やIPOを皮切りにに全国展開を図る企業が増えていくものと確信しております。

―福岡支社の目標をお聞かせ下さい
九州には、サービスや技術に独自性を有し、海外展開に効率よくチャレンジできる優秀な企業が多く存在しています。また九州大学をはじめ多くの大学や研究機関で、最先端の技術が開発され、知財も集積されつつあります。この魅力的な地域において、福岡支社では、地元の会計事務所の先生方との連携を重視し、IPO、M&A、企業再生、国際税務など特殊性が必要な分野を中心にAGSグループが蓄積してきた強みを発揮してまいります。福岡支社自体が、近い将来九州のインフラの一部となることを目標としております。

【リソースピープル】九州のベンチャー企業育成のために（古賀光雄　古賀マネージメント総研代表取締役）
【リソースピープル】これからのIPOスタイル（AGSコンサルティング小原 靖明）

※全文は「THE INDEPENDENTS」2013年3月号 - p17にてご覧いただけます