AGSコンサルティング IPO支援事業部メンバー インタビュー
-これからのIPO動向をどう見ていますか?
廣渡:昨年22社から今年は30社くらいに徐々に伸びていき、2~3年後には大分違う状況になると思います。昨年から上場準備中を始める会社が増えてきました。ライブドア事件以降はベンチャー受難の時代が続きましたが、新しい時代を作っていこうという起業家精神を持った人は常にいます。企業は経営者のマインドが一番大事です。
-最近、上場準備を始める企業はどのような業種ですか?
小原:スマートフォン関係が多いです。コンテンツを開発するベンチャー企業は、売上5億円・利益5千万円ぐらいで上場を考え始めます。日本で設計して中国で製造するハード会社もあります。IT以外ですと、リサイクル・リデュース・リユースの分野で個人消費に関わる企業です。
-株式市場は冴えませんが、企業のモチベーションはどこにあるのでしょうか?
小原:ベンチャー企業が上場に求めているのは資金調達だけではありません。むしろ知名度や社会的信用獲得など、新興市場においては資金調達以外のメリットです。特に営業面でのメリットは大きいです。
廣渡:「上場している」という事は会社にも経営者にも大きな支えになります。長年に亘りベンチャー応援団をやってきた身としては、上場後のもっと先に大きなビジョンやロマンを持つ会社は特に応援したくなります。
-一方で上場廃止を考える経営者が増えてきました
小原:これだけMBOが増えると、本当に上場していいものなのだろうかと考える経営者も最近多くなりました。
廣渡:なぜIPOをするのか、IPOについて確固たる信念や想いがあることが大事です。
-上場準備のために管理部門の人数を増やす必要はありますか?
小原:管理部門の人数を闇雲に増やすべきではありません。レベルの高い人がいるか、です。われわれの役割は管理能力の高い人を育てる事です。
廣渡:50名のベンチャー企業で管理要員は3名で充分です。大企業と同じレベルで内部体制を求められるのはコスト高になります。
小原:ただ経営者自身に管理の重要性は認識していただきます。仮に残念ながら上場できなくても、管理体制がきちんとしている会社は利益を逃さない会社になります。
-上場準備を開始するタイミングはどのくらいがよいでしょうか?
古田:最短でも上場日から逆算して2年前ですが、直前期は運用期間として1年は必要です。それまでにどこまで整備できるかがポイントです。
小原:準備開始が早いほど会社に負荷をかけず丁寧にご支援でき、計画的に準備作業ができるのでコストも抑えられます。
-料金体系について教えてください
小原:個別相談ですが、直前々期前であれば月額10万円から対応します。直前期が近づくにつれ上がります。
-監査法人や証券会社との役割分担はどうされるのでしょうか?
小原:監査法人は独立性の問題があります。我々は会計ファームの強みを活かして監査法人に代わって指導します。
廣渡:証券会社が常駐して上場準備をしていた頃のような密着したサービスを、今は当社が行います。
-今までどのくらいIPO支援に携わってこられましたか?
廣渡:15年前からです。IPO支援実績はフルサポートでお手伝いして上場した会社が28社です。Iの部やⅡの部、規程作成など部分的に手伝った会社も含めるとその倍になります。
-コンサルティングの特徴を教えてください。
小原:私どもではプロジェクトリーダーの指示のもとスタッフが2、3名でチームを組みます。会計、ビジネスプラン作成、ガバナンス整備など、それぞれが得意なメンバーで役割分担して上場までサポートします。
廣渡:各リーダーのIPO業務の経験年数は10年あります。数多く手掛けると上場基準のベンチマークが分かり、ノウハウや情報共有でき仕組みが強みです。
-IPO支援業務は何社ほど対応できますか?
廣渡:30社までは対応できます。
小原:プロジェクトリーダーが8名、メンバーが30名いますので東名阪どこでも行きます。
-IPO支援業務にこれだけ力を入れているのはなぜですか?
廣渡:IPOが大好きだから(笑)。経営者とともに会社が良くなる瞬間を見れます。少しうるさがられたりもしますが....自分にとってもいい経験になるし、上場を果たした日にはコンサル冥利に尽きます。
小原:こんな楽しいことはないですよ(笑)
-上場後もお付き合いは継続されますか?
小原:情報開示やM&Aのお手伝いを中心に上場後もサポートいたします。
-最近、上場セミナーに力を入れています
廣渡:経営者を元気付けたい。今、上場を決断する経営者をぜひ応援していきたいと思います。
※「THE INDEPENDENTS」2011年4月号掲載予定

