「各証券取引所による2024年展望について：福岡証券取引所」

■ 福岡証券取引所の特色

　福岡証券取引所は、地域の国際金融拠点誘致の動きを踏まえつつ、地域企業が株式上場を通じ、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を果たしていく上で必要不可欠な直接金融市場としての役割を果たし、経済の発展に貢献していくことを目指して、機能を一層強化しています。

　福岡証券取引所では、株式上場前・上場後で特色ある支援を展開しています。

①   上場前の支援として

関係機関と連携しながら九州IPO挑戦隊の運営等をおり行ってます。九州IPO挑戦隊では、今後3年~5年のうちに株式上場を果たしたいと明確な目標を有する選抜された企業様を対象として、「IPOチャレンジアカデミー」の受講機会を提供しています。2023年は15期生として新たに7社の企業が加入し、これまでの入会企業は73社となりました。その他、IPOサポーターと共催で、地域で不足しているIPO責任者を養成することを目的として、「天神IPOスクール」を開催する他、上場を目指す経営者向けに、反社チェックや労務管理などをテーマとした各種Webセミナーを1~2か月に1回の頻度で開催し、上場準備に役立つ有用な情報を提供しています。

②   上場後の支援として

地域の個人投資家の皆様を対象とした「福証IRフェア」の開催を行っています。上場企業と地域の投資家を結びつける場として2023年はオンラインにて延べ23社に参加いただく他、コロナ禍で中断していた会場開催のIRを、「IRフェスタ」として開催し、上場企業4社に参加いただきました。同様に中断していた、福証活性化推進協議会と共催の「企業交流会」を開催し、新規に福証に上場した企業と地元経済界・関係行政機関との交流を促進しております。また、新規の事業として、九州経済産業局、日本政策金融公庫と共催にて、「リバースピッチ」（上場企業による非上場企業へのピッチ）を開催いたしました。