「食品ロス削減事業「ロスゼロ®」」

食品ロス削減事業「ロスゼロ®」

■余剰在庫を捨てず、消費者につなぐ

当社は、未利用原料や未利用食品を消費者につなぐことで食品ロスを削減する、ECを中心としたフードシェアリングサービスを行っています。製造や流通段階で行き場を失った余剰・規格外食品を消費者に直接つなぐBtoC事業と、未利用の原材料を使ったオリジナルの「アップサイクル食品」を製造・販売するDtoC事業を行っています。

食品業界慣行である「3分の1ルール」により、たとえ賞味期限がまだ数か月残っていても商品は店頭に並べることが難しくなり、行き先を失います。日本の食品ロスは年間600万トンといわれ、当社は、メーカー、商社、食品関連事業者からギフト食品、高級菓子、食品などの余剰在庫を仕入れ、ECサイトで販売しています。ブランド棄損を引き起こす激安販売はせず、むしろイメージが上がるブランディングの工夫をしています。コロナ禍によって、消費者の「応援購入」の流れが加速しました。百貨店でのイベントも好評です。また当社は、一部の食品を包括連携先の自治体を通して子供食堂に寄付しています。

■美味しいエシカル商品の企画

当社のDtoC事業では、余剰となった製菓材料、ドライフルーツ、ナッツを使い、新しく命を吹き込んでアップサイクルしたチョコレート「Re:You(りゆう)」を企画・製造・販売しています。自治体の方々に当社の取り組みに共感いただけたことで、ふるさと納税品としてご登録いただけています。

大手旅行会社Ｘ地方の規格外特産果物Ｘ自治体Ｘクラウドファンディングなどの掛け合わせ、低価格帯販促品といった商談を進め、美味しさのバリエーションを増やしていきます。

■集客力を発揮し、SDGsへの共感で連携先を増やす

当社社員は、ヘアアクセサリー品揃え日本最大級のECサイトの運営に約20年間携わり、受EC業界アワードを多数受賞した経験を持っています。ストーリーテリング、ブログ記事など多用し、集客力を発揮してくれています。「ロスゼロ®」会員は現在約12,000、リピーター率77％、客単価4500円。社会的意識が高い顧客が多いのが特徴です。

これから当社は、特に物量・在庫コントロールに投資をしていきたいと考えています。需要予想精度を上げることで、より効率的な仕入れ、在庫管理、配分ができるように取り組んでいきます。またソーシャルブランディングに力を入れ、大手企業・自治体との協業を増やしていきます。

※2021年11月号掲載時点での情報です