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「クラウドツールZoooUで税理士事務所業務を効率化」

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【白木 淳郎 氏 略歴】
生年月日:1985年5月14日
 出身高校:桜塚高校
プロ野球選手として活躍したのち28歳で税理士業界に転職。中堅~小規模の税理士事務所勤務後、2019年に当社取締役COO/代表税理士の仲田芽衣氏と自社を共同設立、代表取締役に就任。

【(株)Beso(ベソ)】
設立:2019年9月2日
資本金:160千円
従業員数:2名
所在地 :大阪市北区曾根崎新地1-13-22 御堂筋フロンティア1階 wework
事業内容:税理士事務所向けプロジェクト管理ツール開発提供

<起業家インタビュー>

クラウドツールZoooUで税理士事務所業務を効率化


■中堅~小規模事務所向け「ZoooU(ゾウ)」

今、税理士業界は、長時間労働、税理士の高齢化、顧問料の低価格化など、厳しい状況下にあります。税理士事務所では、所長先生の元、免許を持たない一般事務員に2-30社が割り当てられ、彼らは、法人・個人顧客ごとに案件管理、顧客との連絡を担っています。
大手事務所は使い勝手の良いシステムを独自開発、もしくはkintone(キントーン)*などに高額費用をかけ、カスタマイズしています。一方で、中堅~小規模事務所では、汎用的なSaaSを組み合わせ、エクセル、スプレッドシートでツギハギしながら、日々業務を行っています。非効率な業務状況が課題です。そこで当社は、情報の一元管理ができ、顧客対応履歴が残せ、ドキュメント管理が行えるクラウドツール「ZoooU」の開発に着手しました。「ZoooU」には、1.質問機能 2.顧問先カルテ3.書類管理の機能が備わっています。

■ ■税務業務の流れに合致したインターフェイスと価格

チャットワークを導入している事務所も多くありますが、デメリットは、事務員と顧客間で一般的な連絡など、後々必要ないコメントが残ることです。そこで「質問機能」は掲示板形式にし、回答漏れを防ぎます。「顧問先カルテ」は、都度情報更新がされ一か所に集約されることで、所内共有が容易になります。「書類管理」は、書類の引き渡し期限を設定できる機能を付加しました。税務申告業務は国や官公庁の締め切り日の影響を受け、かつ、提出書類が多くあり、ちょうど良い頃合いで、顧客と税理士(及び事務員)との間で、漏れのない、複数書類のやりとりが求められます。そこで、「〇月〇日頃に書類が届くので、それを〇月〇日までに事務所に送ってください」といったようなアナウンス機能を付加しました。
収益モデルは、税理士/会計事務所を対象として、40顧問先あたり5万円/月で提供します。

■β版開発と機能追加

今年の12月には、β版追加機能ver1として「納税スケジュール管理」「税務イベントスケジュール管理」「レポート機能」などを追加します。来年には、チェックリスト作成機能、所外の方を含めたワークフロー機能を付加予定です。Freeeなど汎用システムのデータ連携ができるようにし、プロダクトを強くし、直近目標として導入100事務所を目指します。

※2021年8月号掲載時点での情報です