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「時短と健康を促す「GOOD AID」」

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【小瀬 文彰氏 略歴】
生年月日:1990年9月13日
出身高校:愛知高等学校
慶應義塾大学看護医療学部卒業後、セルフ健康チェックのケアプロ(株)に入社。2019年ヘルスケア共創パートナー(株) 代表取締役に就任。同年、セルフケア薬局(株) COO、2020年GOOD AIDに入社し、12月に取締役COOに就任。(いずれの企業も現職かつ在任中)

【GOOD AID(株)】
設立: 2016年3月1日
資本金 :185,000千円
所在地 :愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート11階
従業員 :150名 事業内容:セルフケア薬局・調剤薬局・訪問看護の運営

<起業家インタビュー>

時短と健康を促す「GOOD AID」


■新たな零売薬局のカタチ

自分の症状や必要な薬が分かっている方を対象に、医師の診断を受ける代わりに、薬剤師との対面カウンセリングを受け、処方箋なしに医療用医薬品を購入できる零売(れいばい)薬局チェーンを展開しています。病院で処方されている薬の内、約7,000種類は、薬剤師による対面があれば、販売が認められています。零売専門の「セルフケア薬局」、そして、調剤薬局と零売薬局を組み合わせた「おだいじに薬局」事業を行っています。薬をもらうためだけに病院受診時間を作ることが難しい方、コロナ感染リスクを軽減されたい方に好評の声をいただいています。現在、GOOD AIDグループは、セルフケア薬局都内4店舗(飯田橋、池袋、新宿、JR西国分寺)を含め、全国で27店舗の薬局運営を行っています(子会社の店舗を含む)。

■デジタルかつウェットなサービスを顧客に提供

セルフケア薬局の利用方法は、Lineで事前問診(5分)し、通勤や買い物のついでにサッと薬局に立ち寄っていただき(5分)、合計10分程度で必要なお薬が入手できます。仕事や家事・育児などお忙しい方でも、通常より時間を大幅に短縮でき、日常生活の合間にご利用いただきます。湿布薬、軟膏、ビタミン剤、鼻炎薬、頭痛薬などよくご購入いただいています。
患者さんのお役に立ちたいと熱意あふれる薬剤師が当社に大勢います。門前処方箋薬局や院内薬局の多くは、立地条件から、一般的にスピード対応が求められがちで、薬剤師の持つ本来の力が十分発揮できていないとこぼす方が比較的多くいます。そのため、零売薬局は、「相談から始まる薬局」として、働き手にとってもやりがいをもって働いていただけています。

■IPOを目指して多店舗展開へ

当社は今年4月にJR東日本スタートアップ(株)と資本業務提携し、駅ナカ店舗を拡大していきます。通勤途中や買い物途中に気軽に立ち寄れて、健康相談ができる。症状によっては薬でなく、フィットネスを紹介、医師の受診を促すなど、トータルでお客様の健康を支えます。
高齢化が進む一方で、国民皆保険であるため、大勢が病院を受診し、結果として医療費がひっ迫しています。市販薬のある医療用医薬品が年間5,500億円規模で処方されている現状(2016年データ)を変えていきます。薬局のM&A、そしてセルフ薬局事業の拡大を図りつつ、IPOを目指します。

※2021年8月号掲載時点での情報です