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「世界に向けてエンターテイメントコンテンツを制作・配信」

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【井上和久 氏 略歴】
生年月日:1980年10月7日
出身高校:久留米大学附設高校
東京大学工学部卒業後、(株)ドリームインキュベータ入社。戦略コンサルティング、モバイル・コンテンツ分野統括に従事。その後、子会社の(株)デライト代表取締役社長として、ソーシャルゲーム事業立ち上げと福岡開発拠点拡充を行う。2013年(株) グッドラックスリーを創業。

【(株)グッドラックスリー】
設 立 :2013年2月12日
資本金 :53,996千円
所在地 :福岡県福岡市博多区中洲4-6-12 プラート中洲6F
事業内容:ハイパーカジュアルゲーム、ブロックチェーンを用いたエンタメコンテンツの創作提供

<起業家インタビュー>

世界に向けてエンターテイメントコンテンツを制作・配信


■これまでの取り組みと実績

当社は、エンターテイメントコンテンツを制作・配信する会社です。2015年に(株)サンリオよりライセンス許諾を受け、スマホゲーム「さわって!ぐでたま」Android/iOS用の配信を開始。同年100万超のダウンロードとなりました。なお、最大同時接続数は30万です。その後、流行語「ぴえん」をキャラクターにしたハイパーカジュアルゲーム6作品をリリースし、総ダウンロード数40万超、最大DAU(デイリーアクティブユーザー)3万2千人超、平均DAU8千〜1万人へと成長しました。日本だけでなく、海外ユーザーにも楽しんでいただいており、海外ユーザー数は日本の約10倍です。

■国内初ブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」

当社がブロックチェーン技術を活用し、2018年に初リリースしたゲーム「くりぷ豚(トン)」は、ユーザーが豚を配合させ、オリジナル豚を育てるゲームです。配合させた世界で1頭しかない豚がレースで競います。こちらは既に約2万ダウンロードを達成しました。
ゲームを楽しむだけでなく、ユーザーはくりぷ豚で作ったオリジナル豚を、仮想通貨の1つであるイーサリアムを介して、他のユーザーに売却することができます。過去の取引最高額は100ETH(2021年5月の価格で約2500万円)です。手ごたえを感じる一方で、ブロックチェーンゲーム市場には課題が残ります。それはウオレットの使い勝手がまだよくないことです。当社はカジュアルゲームでユーザー数を拡大させつつ、ブロックチェーンゲーム市場が活況になり早晩UI/UX改善されることに期待を寄せています。

■今後の方向性

米国でのNFT市場の規模は現在2億5,000万ドル程度。仮想通貨(暗号資産)市場全体の規模が2兆ドル超とされる中(coinmarketcap.com)、その規模はまだまだ相当小さい。それゆえに、この先規模が拡大していく余地は大きい。当社はブロックチェーンを利用したコンテンツを開発するためのプラットフォーム「RAKUN(ラクーン)」を展開しています。そこにご参加いただく企業には、ゲームだけでなく、AR/VRを活用したバーチャルコンテンツや、スポーツ、コンサートといった、リアルでも展開していただけます。コンテンツのアイテムに対し、独自トークン"RAKU(ラク)"付与ができ、価値交換ができます。
当社はこの夏から、日本を代表するアーティストの作品を、アニメ化や3D化する事業を始め、2024年には売上高約10億円、月間平均DAU約29万人の獲得、IPOを目指していきます。

※2021年7月号掲載時点での情報です