「教育を通じて情熱を持った 次世代のリーダーを輩出し続けます」

＜起業家インタビュー＞

教育を通じて情熱を持った次世代のリーダーを輩出し続けます

■創業経営者の会「EO NAGOYA」の理事に就任される予定と伺いました。

EO（EntrepreneursʼOraganization）は1987年に設立された売上1億円（＄1million）を超える創業社長の世界的ネットワークです。1995年に日本支部が設立され、名古屋では4年前に活動開始し現在50名の起業家が参加して定期的に勉強会を行っています。そこでトビラシステムズ（東証1部）の明田社長と出会い、私たちも社会に「認められたい」と上場を強く意識するようになりました。

■女性経営者の上場は増えてきていますが、まだまだ比率は低いと思います。

私は名古屋女性経営者会「ELEVITA」を主催しています。女性起業家及びこれから起業したい人が120名登録しており、毎回の交流会に参加する経営者は40名になります。ただ個人事業主が多く女性経営者の上場意識は低いのが現状です。私自身が上場する事で女性経営者にもっと身近に上場を考えてほしいと願っています。

■大学生になったばかりの18歳に最初の起業をされています。

中学は学年委員長、高校時代にはチアリーディング部を立ち上げたりと、新しい事を多くの人と始めるのが私は好きです。金城学院大学で起業したのはキャンペーンガールの紹介業でした。最盛期には18歳から22歳の女性の登録者500名を超えていました。募集からクラインアント開拓まで一人で全部やり、毎日睡眠時間2～3時間でした。全く儲かりませんでしたが、やりがいがありました。祖父が起業した工場で父も母も朝7時半から夜中12時まで仕事をしているのを見ていたのでこれが当たり前だと思っていました。モデル事務所を始めましたが、人材派遣と違い売れるまでブランディング先行で資金繰りには苦労していました

■24歳で結婚と出産を機に主婦業に専念、しかし再度起業されました。

やはり家庭でじっとできない性格のようです。子供が1歳になったのを機に自分で時間をコントールしながらできる仕事がないかと探しました。ちょうど以前の取引先の人材派遣会社が名古屋支社長を募集していたので、フルコミッションで引き受け、1年後には月商10百万円になりました。親会社の名古屋撤退を機に資本金3百万円で特定人材派遣免許を取得しました。その後、派遣労働者事業許可を取得しましたが、弊社で行なっている派遣職種の需要が低迷してきているため、現在は、法人サポート事業をメインとして年商2億円になりました。

■ 昨年、英語保育園「COCOAS KIDS International School」を開業しました。

自分の子供を年少から3年間インターナショナルスクールに通わせました。英語力はかなり上達したのですが、小学校受験には基礎教育も大切である事を知りました。であれば自分で創ろうと。保育園には子供を安心して預けられる役割だけでなく、教育投資に熱心なママさんの需要もあります。これからの小学校では道徳や英語の教科化やプログラミング教育の導入など、これまでの知識・技能の習得のみならず、思考力・判断力・表現力が重視されていきます。また更なるグローバル化により語学力はもちろんのこと、ダイバーシティーが必要となります。

■認可外保育園の設立には資金も必要ですし収益化には時間もかかります。

現在25人の子供を預かっていますが、75人まで対応できます。英語保育園には国からの補助はなく、月額10万円を負担できる家庭は都心部に限定されます。多店舗出店するのではなく、独自カリキュラムを確立させ、事業会社を中心としたパートナーシップ戦略を考えています。今年は名古屋旗艦店を開設したいと物件調査中です。今までは無借金でしたが、資金調達手段も多様化していきたいと思います

■貴社の将来ビジョンを教えてください。

社名REBIUSの意味は、“reve(夢)”＋“mebius(無限)”から来ています。5年前にママのための子育てWebマガジン「COCOAS」を始めました。仕事を離れた子育てママは社会復帰が難しいのが現状です。教育事業を始めた事で、国際的に活躍する子供たちを育てたい、働くママも応援したい、そして向上心ある社員を育てたい、という想いが強くなりました。上場は必ず実現させます。

（2021.3.11　interviewed by 國本行彦）

※2021年4月号掲載時点での情報です