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「札幌証券取引所」

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【札幌証券取引所 概要】
所在地    :北海道札幌市中央区南一条西5丁目14番地の1
会員証券会社数:18社(2021年1月1日現在)
上場企業数  :58社(本則48社・アンビシャス10社)


■ 札幌証券取引所の特色

 札幌証券取引所は、東京以北で唯一存在する、戦後に新設された取引所で、70年余にわたり直接金融市場として北海道に根差して事業展開を図ってきました。今後も、北海道の産業振興と経済発展に貢献すべく、そのインフラの一つとして機能発揮に努めています。
 札証では、株式上場を企業成長のひとつのツールとして位置付け、上場企業の誕生に向けた支援など、特色ある取り組みを展開しています。1つには、地元銀行及び信用金庫と協力協定を締結し、監査法人やコンサルタントなどIPOの専門家集団によるIPOセミナーを各金融機関の協力のもと、各地で開催し機運醸成を図っています。IPOに関しては、IPOに必要なノウハウ等を学ぶ勉強会“札証成長塾”を毎月1~2回、無料で開催しています。
 また、札証をステップアップ市場として位置付け、新規上場セレモニー、Web版によるIR情報の発信、ビジネスマッチング機会として上場会社連絡会の開催、コロナ禍であっても個人投資家向けオンラインによる会社説明会など、上場企業の成長支援や知名度向上を図るための多様な取り組みを展開しています。

■ 今後の展望

 北海道では今後、北海道新幹線の札幌延伸に関わる再開発、道内に存在する豊富な農林水産資源や観光資源などの活用、それら豊富な経営資源に対するDX展開など、様々な経済活動の発展が期待されています。また、テレワークなど働き方の変化により地方が見直されようとしており、北海道にとってチャンス到来とも言えます。
 株式会社1万社あたりの上場企業数について、道内の水準は他府県に比べ低い状況ですが、最近のIPOの状況は、札証への新規上場が2015年度以降5期連続して出現しているほか、昨年は他市場に3社が上場するなど、IPO機運は高まってきています。
 このような流れをさらに加速できるよう、札証として地元行政とも連携したスタートアップ支援などのほか、企業にとって使いたい・利用したいと思われる魅力ある札証市場作りを目指し、企業の皆さんと一緒に北海道を盛り上げる取り組みを展開していきたいと思います。

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※2020年2月号掲載時点での情報です