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「国内外に積極展開するベンチャーキャピタル」

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株式会社HIKARIプライベート・エクイティ
代表取締役社長 中山 真哉さん

韓国の雙龍投資証券株式会社,英和コンサルティング株式会社(Ernst&Youngのメンバーファーム)を経て、平成11年12月より光通信グループの韓国ベンチャー企業投資に従事、約10年のベンチャー投資経験を有す。自らが投資した韓国ベンチャー企業のうち、InternetAuction社、Neowave社、Gaeasoft社XCE社など8社が韓国KOSDAQ市場へ公開。
東京農工大学卒、韓国・高麗大学卒

住所:東京都豊島区南池袋1-16-15 光センタービル6F

TEL:03-5951-8497 設立:2005年3月25日 資本金:490百万円
http://www.hpe.co.jp/

―投資状況について教えてください。
中山:現在、133億円のファンドを運用しており、主にインターネットやモバイル関連などITセクターを中心に投資を行って来ました。投資したポートフォリオ企業を投資残高ベースで分類すると、日本61%、中国24%、韓国9%となっています。

―貴社の特徴は何でしょうか。
中山:光通信グループは、携帯電話、OA機器、保険商品等を販売する営業基盤だけでなく、(株)eまちタウンや(株)ファーストチャージなどネットメディアおよびモバイル広告などでの事業基盤を持っています。これらグループ企業を通じた営業支援などに重点を置いています。

―海外投資にも力を入れています。
中山:日本のみならず、中国や韓国のベンチャー企業への投資に注力しており、日中韓における事業展開を支援しています。一例を上げると、中国におけるモバイル検索サービスを提供するYichaへ出資しており、同社の日本での事業展開は、光通信グループが全面協力しています。

―最近の投資スタンスに変化はありますか。
中山:日本におけるベンチャー投資に関しては、ミドル・レイトステージを避け、アーリーステージへの投資に注力しています。ただ、光通信グループとのシナジーが高い分野や、成長ポテンシャルが大きい分野などに選別基準は高めています。一例を上げると、光通信グループと営業協力してヘアサロンやエステなどの予約などを行う(株)ビューティーホールディングスや、独自の省エネ技術を持つ(株)MERSTechなどへ投資しました。一方、中国では米系VCとの共同投資により、中国全土で火鍋チェーンを展開するGlory Smart Development Ltd.へ投資しました。今後は、割安に放置されたマイクロキャップの上場企業などに投資対象を拡大していきたいと考えています。

※全文は「THE INDEPENDENTS」2009年3月号 - p10-11にてご覧いただけます