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「コンシェルジュサービスでインバウンド需要を日本のレストランに取り込む」

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【金田 雅人 氏 略歴】
生年月日:1969年4月30日 出身高校:奈良高校
東京工業大学卒業後、1993年(株)リクルート入社。2003年に楽天(株)に入社し、2012年Rakuten Deutschland赴任、2013年Rakuten Europe赴任。2015年9月当社設立、代表取締役就任。

【株式会社Linkest】
設 立 :2015年9月2日
資本金 :55,600千円
所在地 :東京都品川区上大崎3-5-3-702
事業内容:訪日外国人旅行者向けレストラン予約サービスの開発・運営
従業員数:24名



コンシェルジュサービスでインバウンド需要を日本のレストランに取り込む


■インバウンド観光客向けレストラン予約サービス『JPNEAZY』

 当社は訪日旅行者向けのレストラン予約コンシェルジュサービス『JPNEAZY(ジャパニージー)』を提供しています。訪日外国人にとって日本での食事は最大のニーズであるにも関わらず、おすすめの店を知りたい、予約の方法がわからないといった多くの不便不安を抱えています。レストラン側では、そもそもオンライン予約に対応していない高級店が多いほか、オンライン予約の導入店舗においては多言語対応や予約のドタキャン発生などの課題が生じています。
 『JPNEAZY』は、行きたい店が決まっている外国人観光客に対して、利用者に代わってコンシェルジュが予約を代行します。サイト上で事前に決済を済ませることも可能です。店を探している観光客に対しては、ライブチャットによるリコメンドサービスによって利用者の望むレストランを提案しつつ、チャットを通して言語や商習慣に対する物理的、心理的ギャップを埋めていきます。現在はミシュランレストランをターゲットとし、210店舗(2019年7月末時点)と契約しており、主要5都市(東京、大阪、京都、福岡、北海道)における獲得網羅率は約5割に迫ります。

■人力とAIを組み合わせ、顧客満足度向上を目指す

 今後は主要5都市からエリアを拡大しつつ、対象店舗をミシュランレストラン以外の上位店へ広げていきます。現在の最大のユーザーであるアメリカ人観光客は、日本国内だけでなく、ソウルや釜山、上海などを周遊しています。将来的には、アジア圏全体の高級レストラン向けのコンシェルジュサービスとしての拡大も視野に入れています。近日中に資金調達を検討しており、『JPNEAZY』へのAIの搭載によって、即時予約システムや、利用者の国籍・人気・価格帯などに基づくレストランの自動選定機能の実現に向けて開発を進めていきます。人力とAIを組み合わせたハイブリッドシステムにより、今まで以上に確度の高いレコメンドやサービス満足度の向上を目指します。


※2019年9月号掲載時点での情報です