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「アドフラウド対策を通じてネット広告の健全化に貢献」

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【大月 聡子 氏 略歴】
生年月日:1984年6月23日 出身高校:松本深志高校
奈良女子大学、首都大学東京大学院卒業後、2011年当社設立、代表取締役社長就任。

【株式会社Phybbit】
設 立 :2011年4月27日
資本金 :36,000千円
所在地 :東京都港区西麻布4-22-12BIS西麻布 4階
事業内容:アドフラウド対策ツール『SpiderAF』の開発と提供
従業員数:20名



アドフラウド対策を通じてネット広告の健全化に貢献


■インターネット広告で横行する詐欺「アドフラウド」

 アドフラウド(広告詐欺)とは、インターネット広告配信において人間がアクセスしたように見せかけて広告を表示させる不正行為のことです。広告予算が無駄になるだけでなく、チュートリアル突破率や商品購入率などのKPI数値がぶれる原因にもなります。アドフラウドの手口は年々高度化、巧妙化しており、被害額は世界で19兆円に上ります。欧米ではアドフラウド・ブランド毀損が問題となり裁判となるケースが増えており、2017年にはUberが広告代理店パートナーのFetchやアドネットワーク企業5社、下請け業者である約100社を広告詐欺で訴え、数百万ドル(数億円)の裁判を起こしました。

■アドフラウド対策ツール『SpiderAF』

 『SpiderAF』は、誰でも簡単にアドフラウド対策を行えるAI搭載アドフラウド対策ツールです。膨大な広告データを自動でクレンジング・解析し、Botを初めとしたさまざまなアドフラウドに対応するAIによる判断で不正なアカウントを検出します。不正の詳細を可視化し、アドフラウド毎の細かな分析ができるようになるため、企業の広告担当者は効率的に対策を行うことが可能になります。月額利用料は9万円からで、広告主・アドネットワーク事業者の双方に導入されており、『SpiderAF』で広告出稿費の約55%にあたるおよそ600万円分を検知し、他の広告宣伝費に回すことができたという事例もあります。

■広告業界の健全化を目指す

 2018年から、『SpiderAF』を導入かつ自社またはサービスにおいて収集したアドフラウドの情報を共有することに賛同される事業者のみが共有できるブラックリスト『SHARED BLACKLIST(SBL)』を提供しています。各ネットワークで情報を共有することで、ブランドを棄損するおそれのある不正サイト・アプリかどうかを事前に把握することが可能になります。また、「SpiderAF監視チーム」による目視確認を実施することで、今まではグレーであった人為的なフラウド判断の審査基準を一定に保ち、アドフラウド対策やブランドセーフティに繋がる安全性の確保に努めます。国内ではセミナーによる啓蒙活動やデータサイエンティストのコンサル支援を行いつつ、2019年4月に設立したポルトガル・リスボンの拠点を中心に海外展開も進めていきます。『SpiderAF』の機能改善・拡張を通して、世界中のアドフラウドの根絶を目指します。

※2019年8月号掲載時点での情報です