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「(株)paintory、(株)Smart Trade、(株)日本クラウドキャピタル」

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秦 信行 氏

稲田大学政経学部卒業。同大学院修士課程修了(経済学修士)
野村総合研究所にて17年間証券アナリスト、インベストメントバンキング業務等に従事。
1991年JAFCO に出向、審査部長、海外審査部長を歴任。
1994年國學院大学に移り、現在同大学名誉教授。1999年から約2年間スタンフォード大学客員研究員。
日本ベンチャー学会理事であり、日本ベンチャーキャピタル協会設立にも中心的に尽力。
2019年7月よりインデペンデンツクラブ代表理事に就任。




 今回の発表者・発表会社は3名、3社、1社目がアパレル業界で革新的なビジネスモデルを提案する株式会社paintoryの代表取締役片山祐太氏、2社目が投資運用の世界で新しい投資アルゴリズムの開発環境=エコシステムを提供するFinTechカンパニー、株式会社Smart Trade代表取締役内田友幸氏、3社目が多くの個人投資家から小口資金をエクイティ=株式で調達する新しい資金調達の仕組みである株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームFUNDINNOを提供する株式会社日本クラウドキャピタルの代表取締役CEOの柴原祐喜氏だった。
 この3社はいずれも過去既にインデペンデンツクラブで事業計画発表を行ったことのある会社で、今回は、前回の発表を聞いておられない会員の方達に改めて事業内容を知ってもらうと同時に、3社の事業の進捗状況を確認する内容でもあった。

No.987 株式会社paintory(代表取締役 片山 裕太 氏)

 株式会社paintoryは、本社を岡山県津山市においている会社で、主としてTシャツ、パーカー、キャップなどのアパレルアイテムについて、自身でデザインしブランド化したいクライアントに対して、地元岡山地場のアパレル製品製造業との連携で1着からpantoryが製造を請け負い、それをpantoryがネットのストア開設をして最終顧客に販売するというシステムを提供している。謂わばアパレル業界のプラットフォーマ―ともいえる会社なのだ。実質的な会社設立から4年、ユーザー数、販売着数、売上ともに着実に伸びており、今後は事業モデルの更なる拡充を進めていく意向である。

No.988 株式会社Smart Trade(代表取締役 内田 友幸 氏)

 2社目の株式会社SmartTradeは、代表取締役の内田氏を中心に、FinTech分野でのプロフェッショナルといえる人達で立ち上げられた会社だ。ご存知のように、IT技術の発達で現在は投資活動において個人の投資家でも機関投資家と同様の投資運用環境を利用できる時代になっており、当社は個人の投資アルゴリズム開発者に開発環境を提供すると同時に、そこから生まれた成果を個人投資家に利用してもらうビジネスモデルを展開している。当社は創業後4年目に入っているが、既にVC等からの最初の資金調達は実現しており、現在新たに数億円規模の資金調達を準備しておられる。

No.989 株式会社日本クラウドキャピタル(代表取締役CEO 柴原 祐喜 氏)

 3社目の株式会社日本クラウドキャピタルは、日本の株式投資型クラウドファンディングでの最初の業者で、既に成約件数が55件、調達金額も合計で20億円を超えてきている。今後はFUNDINNOでの資金調達後の会社へのビジネスマッチングや人材紹介などの経営支援サービス、さらには、投資家の換金の場を提供することなどの意味から株主コミュニティとの提携など、新たなサービスの拡充を進めている。


2019年6月3日インデペンデンツクラブ月例会 東京21cクラブにて