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「中小製造業向けのロボット派遣プラットフォーム」

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【村中 伸滋氏 略歴】
生年月日:1980年8月23日 出身高校:山口県立岩国高校
早稲田大学、東京大学大学院(理学博士)卒業後、京都リサーチパーク株式会社入社。産学連携の業務に従事。直近の4年間は近畿経済産業局と「関西再生医療産業コンソーシアム」を立ち上げ、プロジェクトマネージャーとして加盟242社に対して多くのビジネスマッチングを手掛ける。2019年4月当社代表取締役就任。

【Quiny株式会社】
設 立 :2019年2月1日
資本金 :3,000千円
所在地 :京都府京都市下京区中堂寺粟田町93
事業内容:ロボット派遣プラットフォーム事業
従業員数:1人



中小製造業向けのロボット派遣プラットフォーム


■中小企業向けのロボット派遣事業

 国内製造業の人手不足を解消するものとしてロボットが期待されていますが、導入の手間やコスト、またロボットに対する知識不足のため、多くの中小企業が活用できていません。大手製造業しかロボット導入が進まない現状を打破すべく、当社ではロボット派遣事業を立ち上げ、中小製造業のロボット活用を推進していきます。

■動画撮影だけで最適なロボット活用を提案

 当社では、各ロボットの適した作業環境・実績・弱み・強み等をデータベース化しており、これと動画解析結果をマッチングさせる独自のアルゴリズムがコアとなっています。作業工程を動画で撮影し、専用アプリで動画データと共に必要事項(タクトタイム、作業数量、作業環境など)を送信いただくことで、最適なロボット構成と概算見積を提案する仕組みです。これにより、半年程度かかっていた納期を1~2ヶ月に短縮することができ、訪問・打合せ回数の減少でコストダウンも図ることができます。

■ビジネスモデル

 当社が保有(またはロボットメーカーよりレンタル)するロボットならびに周辺機器・ソフトを、ユーザー企業に一定期間「派遣」するビジネスモデルを採用しています。従来のロボット導入には10~200百万円のコストがかかるものに対し、月額40万円~から利用することができ、導入ハードルを大幅に引き下げることができます。また、開発中の遠隔監視システムが稼働することで、ユーザー企業は保守等に専門知識を習得する必要がなくなり、トラブル対応等もスピーディーに行うことが可能になります。

■今後の展開

現在はオフラインでのロボット導入をおこない、現場ニーズの仮説検証やシステム開発を進めています。ロボット未踏の地である中小製造業の現場データやをいち早く収集してビッグデータとAIを活用することで参入障壁を構築しながら、将来的にはすべての作業をロボットで代替可能なプラットフォームに育てていきます。

※2019年6月号掲載時点での情報です