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「AIと共に創造する社会を実現する」

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【岡田 侑貴氏 略歴】
生年月日:1993年6月30日 出身高校:東海大学付属大阪仰星高校 2013 年京都大学情報学科に入学。2015年から2年間京都の AIベンチャーにて金融データのデータ解析に従事。大学ではディープラーニングの企業価値評価への応用を研究。当社小川CTOとともにGANの社会実装に取り組むために当社を設立。

【株式会社データグリッド】
設 立 :2016年7月5日
資本金 :41,500千円
所在地 :京都府京都市左京区吉田本町36-1 京都大学国際科学イノベーション西館1階
事業内容:クリエイティブAIの開発、AI関連システムの開発及びコンサルティング
従業員数:17人



AIと共に創造する社会を実現する


■クリエイティブAIで人間の創造力と想像力を拡張する

 従来のAIは、株価予測や医療診断など「予測タスク」を対象とし、クリエイティブな仕事をAIが行うことは難しいとされてきました。当社はGAN(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれるAIの先端技術を活用し、「生成タスク」を対象とするクリエイティブAIを開発しています。この基幹技術を用いて、AIがクリエイターの想像を刺激し、人とAIが共創する社会をめざしています。

■クリエイティブAIの応用先

 以下の3つの領域で、GANを応用したいデータホルダー企業と共同開発を行っています。
①コンテンツ自動生成
GANにアイドルの顔画像を学習させることでその特徴を捉え、架空のアイドルを無限に生成できる「アイドル自動生成AI」をはじめ、全身モデル画像を自動生成する「モデル自動生成AI」、「キャラクター自動生成AI」などを発表しています。製作コストの削減やデザインソースとしての活用が見込まれています。
②高度な画像処理
任意の画像を◯◯風の画像に変換することで新しいアートの生成として、超解像(低解像度画像の高解像度処理)を行うことで外観検査や不良品検査等への応用として期待されています。
③学習用データの自動生成
従来の「予測タスク」型のAIで必要となる学習用データを大量に自動生成することができます。医療診断の精度向上等に貢献することが期待されています。

■今後の事業展開

 当社は京都大学のベンチャーインキュベーションセンター(KUViC)でスタートし、社員全員が機械学習(人口知能のコア技術)を専門にしています。人工知能研究で著名な東京大学松尾豊特定准教授を技術メンターに迎え、また同研究室のスピンアウトVCであるDeep30より出資も受け入れています。大手企業とのアライアンスを通じて適用領域を拡大し、社会実装を推進していきます。

※2019年6月号掲載時点での情報です