アイキャッチ

「人型重機を社会実装し、人が力学を自在に操るプラットフォームを確立する」

公開


【金岡博士 略歴】
2002年京都大学大学院機械工学専攻博士後期課程研究指導認定退学、京都大学博士(工学)取得。同年立命館大学理工学部ロボティクス学科助手。2003年立命館大学理工学部ロボティクス学科講師。2007年マンマシンシナジーエフェクタズ(株)設立、代表取締役社長就任。2008年立命館大学総合科学技術研究機構ロボティクス研究センター 客員教授。2015年(株)人機一体に商号変更、代表取締役 社長就任。現在に至る

【株式会社人機一体】
設 立 :2007年10月1日
資本金 :106,802千円
所在地 :滋賀県草津市青地町 648-1 秘密基地人機一体
事業内容:マスタスレーブシステムを搭載した二足歩行人型重機の開発
従業員数:6名



人型重機を社会実装し、人が力学を自在に操るプラットフォームを確立する



■人と機械が一体となり、思い通りに力を操る

 マンマシンシナジーエフェクタ(人間機械相乗効果器)とは「人間のみ、あるいは機械のみでは実現できない機能を、人と機械の相乗効果(マンマシンシナジー)によって実現する効果器」という、金岡博士が提唱するデバイスの概念およびカテゴリの総称です。現在開発を進めている人型重機の上半身のプロトタイプである『MMSEBattroid』は、マスタスレーブ制御とヘッドマウントディスプレイを用いた操作によって、ロボットを自分の身体の延長のように動かすことのできる人型ロボットです。人の 10 倍、100 倍の力を発揮して重量物を運ぶだけでなく、人が日常的に行う、壊れやすいものをつかむといった繊細な作業も可能です。自動でバランスを取ることで不整地歩行まで可能な下半身のプロトタイプ『パワーペダル』などの自社での開発に加え、複数の事業会社との共同研究開発も実施しています。

■ロボットを活用し、あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする

 当社は先端ロボット制御工学技術をコアに、パワー増幅マスタスレーブシステムとしての「人型重機」を開発・社会実装することを目指す立命館大学発リアルテックベンチャー企業です。既存の産業用ロボットや自律型のヒューマノイドロボットではなく、あくまでフィジカルな道具として人が直感的に操るロボットを開発することで、人の労働の価値を高め、社会を豊かにし、人類の幸福に寄与することを目指しています。

■今後の事業展開

 2018年6月に竣工した新社屋「秘密基地人機一体」を拠点に、高さ4mクラスの人型重機の開発に注力していきます。2020年までに数億円規模の資金調達を進めつつ、人型重機の社会実装を目指します。この人型重機は、力学ベースのロボット制御工学の膨大な知見を活用するためのプラットフォームです。ロボット制御工学研究者のネットワークを活かし、次世代ロボットが様々な分野で人の身体能力を拡張するプラットフォームとして活用される未来を目指します。


※掲載時点での情報です