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「The Independents Angel投資事業有限責任組合」

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【國本 行彦】
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現理事)



自己資本によるベンチャー投資を行ってきた株式会社Kipsでは、昨年12月3日に初となるベンチャーファンド「The Independents Angel投資事業有限責任組合」を設立いたしました。2006年1月の法人設立以来、34社のベンチャー企業に対して180百万円投資を実行し、売却・配当収入206百万円及び上場企業の含み益360百万円が昨年末までのパフォーマンスです。

日本でもIPO経営者や株式投資型クラウドファンディングに参加する投資家が増えています。彼らは金銭的リターンだけでなく、「ソーシャルインパクト投資」に共感するエンジェル投資家でもあります。財務的リターンと社会的・環境的インパクトを並行して目指す「ソーシャルインパクト投資」においては、満期のあるファンドではなく、自己資本による長期投資が向いていると思います。10年前に投資したベンチャー企業が2008年のリーマンショックを乗り越え、時価評価額400倍となった投資先も私どもにはあります。今回はファンド総額の半分を上限にGPである株式会社Kipsが出資し、長期投資にも対応していきます。

私どもが連携する特定非営利活動法人インデペンデンツクラブでは、昨年48回開催した事業計画発表会を通じ、全国93社のベンチャー企業を発掘しています。まだ知名度は低いが、しっかりとした経営理念とユニークな事業展開を行う、特に地方企業に対して、エンジェル投資家と共に投資支援をしていきたいと思います。




※「THE INDEPENDENTS」2019年1月号 - p38より