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「気体を自在に操り、人に驚きと感動を提供する」

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【浅利 大介氏 略歴】
1975年8月12日生まれ。奈良学園高等学校出身。京都大学大学院工学研究科修了後、外資系製薬会社の研究員を経て、日東電工株式会社ではライフサイエンス研究に従事し、新規事業立ち上げに貢献する。2017年1月より現職。大学時代は創業者と共に金属錯体化学を専攻し、企業では一貫して医薬品及びワクチンの研究開発及び新規事業立ち上げに携わる。

【株式会社Atomis】
設 立 :2015年2月10日
資本金 :91,955千円
所在地 :京都市上京区御車道通清和院口上る東側梶井町448-5 クリエイション・コア京都御車208室
事業内容:多孔性配位高分子の設計・製造・販売及び新規用途開発



気体を自在に操り、人に驚きと感動を提供する


11月14日京都インデペンデンツクラブの様子

■気体を自在に操る多孔性配位高分子技術

多孔性配位高分子(PCP)とは、有機金属構造体(MOF)とも呼ばれ、金属と有機化合物が規則性を持ち連続的に三次元構造を形成し、ナノレベルに制御された多孔性を有する物質の総称です。当該細孔内にガスを効率的に吸着させる特徴を持つことから近年注目を集めています。
 
 当社は、世界に先駆けてこの材料を発見し、ノーベル化学賞の有力候補とも言われている京都大学北川進特別教授の研究室から生まれた、PCP/MOFに特化した日本唯一のベンチャーです。

■独自の合成法でコスト競争力の高いPCP/MOF供給を実現

PCP/MOFは、価格面・製造スケール面に課題が残っており、海外ベンチャーのほとんどが量産技術の開発に投資しています。当社はPCP/MOF発見者である北川研究室発の企業としてノウハウや経験にアドバンテージがあり、高品質にkgスケールで製造する独自の合成法を有しています。これをソリューションとして企業に提供し、さらなる製造技術の蓄積や短期収入を確保しながら、PCP/MOF実用化の加速をサポートしています。

■新たな価値を提供するアプリケーション展開

競合材料である活性炭・ゼオライトを含む多孔性材料の市場規模は4兆円程度かつ年5%成長、PCP/MOFも年30%超の伸びを見せています。これからPCP/MOFの存在意義を確立するには、キラーアプリケーションが必要です。海外では、NuMat Technologies(アメリカ)が半導体特殊ガスの安全な貯蔵装置として、MOF Technologies(イギリス)が果物の鮮度維持剤として、PCP/MOFの商用化を実現しています。日本発の当該技術を自ら育てるべく、独自の用途展開として①ライフサイエンス領域(次世代免疫制御剤ImmunoMOF)、②エネルギー領域(次世代高圧ガスボンベCubiTan™)の開発を今後進めていきます。