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「『ピエゾ電線センサー』の応用開発を目指す」

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【大村 昌良氏 略歴】
1959年生まれ。国立沼津工業高等専門学校出身。広島大学工学部卒、広島大学大学院工学研究科修了後、富士通、ヤマハで半導体やセンサーの技術開発を担当。2013年3月退職し、明陽電機(株)、エス・オー・シー(株)を経て、2016年8月当社設立、代表取締役就任。

【ロボセンサー技研株式会社】
設 立 :2016年8月1日
資本金 :3,000千円
所在地 :静岡県浜松市北区三方原町1064-10
事業内容:触覚センサーの研究開発および応用製品の開発
従業員数:5名(パート含む)


No.869 ロボセンサー技研株式会社


『ピエゾ電線センサー』の応用開発を目指す



■対象の動きや振動を検出する『ピエゾ電線センサー』

当社は動きや振動を検出する『ピエゾ電線センサー』を開発し、現在製品化を進めています。『ピエゾ電線センサー』は、ピエゾフィルム(圧電素子)を導線に巻き付け、直径0.5mmの極細同軸ケーブルとして形成したものです。細くて柔軟なため任意の形状に変形できるほか、自己発電性でセンサー信号を自ら発生するため電源が不要となり非常に低価格なセンサーシステムが構築可能です。

■振動計測で産業用機械の老朽化を検知

『ピエゾ電線センサー』は従来の加速度センサーと比較して被計測対象物の回転振動を明確に計測し判定(※)することができます。このため産業用機械の刃物の交換時期を正確に判断したり、不良発生を防止したりすることができます。更に、極細いワイヤー形状のため後からでも設置が容易であり、ロボットアームや建築機械などの動作監視向けなど、様々な産業分野での応用も期待されています。(※ デモではセンサー波形の実効値判定を利用)

■布状触覚センサーの応用開発

極細いセンサー電線を布に織り込むことで、柔軟で通気性が良く、裁断や縫製、染色などの加工も可能となる布状触覚センサーが得られます。非侵襲性で金属アレルギーもないため、医療・介護分野への応用が期待できます。このセンサーをベッドシーツの下へ敷くことで、赤ちゃんや要介護者の離床警報や、無呼吸や寝返りなどに対する動監視などへの応用が期待されます。

■今後の事業展開

引き合いが増加している加工機械やロボット向けの振動センサーは、今年中に製品化を進めます。これら製品に接続可能なIOT機器開発と、更にAI診断システムとの連携開発も並行して進めていきます。布状触覚センサーをベースにした『見守りセンサー』も来年後半までには製品化を目指しています。これら製品の研究開発の推進と販売活動を充実させるため、資金調達を計画しています。