「IPO市場と株式市場の相関性」
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【國本 行彦】
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス(現・JAFCO)入社。
2006年1月5日(株)インディペンデンツ(現(株)Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任(現専務理事)
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東証1部の時価総額は650兆円になりました(2017/10/31)。1989年12月29日バブルピーク時の時価総額は590兆円でしたが、当時GDP450兆円に対する時価総額は1.3倍、現在は544兆円に対して1.1倍と過熱感はそれほどありません。 今年は新規上場96社(プロ市場含む)と昨年に引き続き高水準に推移しています。マザーズ時価総額も4.8兆円になりました。昨年末3.5兆円に対して37%増と東証1部時価総額16%増よりも増加率は高くなっています。 ※各種データは日本取引所グループHPより抜粋野村総合研究所資料によると、米国の上場企業数は1996年ピークから半減の4000社になる一方で平均時価総額は18億ドルから73億ドルへと増加しています。日経新聞(2017/9/6)によると、世界の時価総額トップはアップル社の91兆円で日本トップはトヨタの20兆円です。
VECベンチャー白書2017によると、2016年度のVC国内投資金額は1092億円(24.9%増)、ファンド組成額は2538億円と未上場ベンチャー投資市場は好調です。2016年の日本のVC関与先IPOは36社ですが、米国では39社と依存度も低くかつその数も減少しています。IPOと株式市場の相関性の違いが日米間ではっきりしています。
※「THE INDEPENDENTS」2017年12月号 - p2より