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「暗号通貨を管理するウォレットアプリ『HB Wallet』」

公開

【奥田 雄馬 略歴】
1990年10月生まれ。関西学院大学(高校)卒。2013年中央コンピューター㈱にシステムエンジニアとして入社後、通貨そのものをIT技術で実現する「暗号通貨」に魅力を感じ、ブロックチェーンの技術を様々な分野に応用することを志し2016年に同社を退職。2017年当社設立、代表取締役に就任。クラシックギタリストとしても関西を拠点に活動中。

【bacoor㈱ 概要】
設 立:2017年2月9日
資本金:10,000千円
主要株主:経営陣
所在地:神戸市東灘区向洋町中6丁目9番地 神戸ファッションマート
事業内容:暗号通貨及びブロックチェーンを用いたシステム開発、スマートフォン向けアプリケーションの開発


<起業家インタビュー>

bacoor(株) 奥田 雄馬氏

「暗号通貨を管理するウォレットアプリ『HB Wallet』」


ブロックチェーン技術及びスマートコントラクト技術の研究を通じて、
暗号通貨の取引市場の透明性を高めていくことを目指す起業家

■ 暗号通貨イーサリアムとそのトークンを管理するためのウォレットアプリ『HB Wallet』を開発しました。

『HB Wallet』はイーサリアムブロックチェーンとのインターフェースとなるスマートフォン向けウォレットアプリです。簡単な操作で即座に送金ができ、ウォレット全体の残高や各アカウントの残高をユーザーが容易に把握できます。多くの暗号通貨ウォレットアプリでは、管理できる暗号通貨(トークン)が主要な数種類に限られていますが、『HB Wallet』では、「Augur」「Golem」など現在26種類に対応しています。近日、400種類程度に対応予定です。ちなみにイーサリアムは、暗号市場においてビットコインに次ぐ時価総額を保有しています。

■ 数ある暗号通貨からなぜイーサリアムを選んだのでしょうか。

イーサリアムは通貨としての機能を持つだけでなく、そのブロックチェーンのリソースを用いて様々なプログラム(スマートコントラクト)を動かすことができる特徴があります。スマートコントラクトを使えば、コンサートのチケットの権利を入手するといったものから、ユーザー同士の売買注文を制御する証券取引所のような複雑なものまで、さまざまな権利と取引を扱う仕組みを作ることが可能になります。

■ ベトナムに開発拠点を設けています。

2017年4月よりベトナムでの開発をスタートしました。ベトナムはスマートフォンの普及率が高く、ITリテラシーも非常に高いです。コストが安い面もありますが、技術力の高さがベトナムで開発を行う大きな理由です。2017年8月、さらなる社員の雇用及び事業拡大を行うため、ホーチミン市に現地法人(BACOOR VIETNAM CO., LTD.)を設立しました。現在、共同創業者でCOO兼CKOの福田寛充が開発責任者としてベトナムに常駐しています。

■ 現在はフリーミアムなビジネスモデルです。

利用者の拡大を先行するため、現在アプリは無料で提供しています。将来的には、広告収入や導入通貨の手数料収入を想定しています。

■ 暗号通貨を用いたクラウドファンディングサイトの運営も行っていきます。

暗号通貨イーサリアムを決済に用いたクラウドファンディングサイト『REAL BOOST』を今秋リリース予定です。ここで使えるのは弊社の『HB Wallet』だけという仕組みにすることで、クラウドファンディングのプロモーションをしながら間接的に『HB Wallet』のアプリのダウンロード数を増やしていく戦略です。

■ 今後の資金調達の計画を教えてください。

暗号通貨を利用した資金調達手法であるICO(Initial Coin Offering)を検討しています。弊社がトークンを発行し、投資家が保有するビットコインやイーサリアムといった広く普及している暗号通貨と交換して資金調達します。目標額は1億円です。暗号通貨の取引所も自社で開設、あるいは他社と連携する予定でして、年明けの完成に向けて現在開発を進めています。なお、2017年9月11日付けで資本金を100万円から1000万円に増資し、10月には六甲アインランドにある神戸ファッションマートが運営するサポートオフィスベンチャープラザに本店を移転しました。

■ 経営者とクラシックギタリストの2足のわらじを履いています。

関西学院大学経済学部では、IS/LMモデルを中心に財市場や貨幣市場の構造を研究していました。大学卒業後、ミュージシャンになることも考えましたが、中央コンピュータシステム㈱にエンジニアとして就職しました。経営はある意味、自己表現です。自分がやりたいことをどう伝えるのか、どうすればわかってもらえるか、それに向けてどう準備すればいいのか、非常に音楽と似ていると思います。

■ 本日はどうもありがとうございました。最後に今後の事業展開について教えてください。

今後は、イーサリアムトークンの制作事業を拡大し、当アプリケーションで利用可能な通貨の種類を拡充していきます。また、イーサリアムだけでなく、多くの暗号通貨をサポートし、通貨同士の交換機能を実装していく予定です。

※「THE INDEPENDENTS」2017年11月号 - p4-5より