「繊維業界向けBtoBフリマサイト「SMASELL（スマセル）」

No.787 株式会社ウィファブリック

「繊維業界向けBtoBフリマサイト「SMASELL（スマセル）」

■繊維ファッション業界の課題

関西外国語大学在籍時、40ヶ国以上を単独で旅し、同時期にURBAN RESEARCHにてショップスタッフ、ニューヨーク留学時にアパレル関連のアシスタントバイヤーとしての経験を積みました。瀧定大阪に入社から約10年間、繊維製品の企画・生産・販売までを一貫して行う業務に関わりました。しかし次第に、大量に企画・生産・販売し、残したものを自分自身の手で廃棄処分することに疑問を感じるようになり、様々な課題を抱える繊維ファッション業界の現状を変えるため2015年3月に起業しました。

■B2Bフリマサイト『SMASELL(スマセル)』

アパレル製品は業界構造上、見込み生産や返品などにより廃棄される商品が多く、繊維製品の廃棄量は世界全体で年間8000万トン、日本だけでも170万トンにもなります。当社では、これまでデッドストックの素材をデザインで再生させるライフスタイルブランド「RDF」の運営をしていましたが、自社ブランドのみでの課題解決には資金・人的リソースなど限界がありました。そこで、企業が抱える在庫を企業間でグローバルに早く・手軽に売買できるBtoBフリマサイト「SMASELL(スマセル)」を2017年7月14日にオープンしました。

■繊維・ファッション業界の在庫プラットフォーム化

デットストックとして抱えてしまった繊維製品を通常の30%〜99%オフ価格の特価在庫としてプラットフォーム上で売買できます。既存の取引先とのしがらみなく売買できるように匿名性で、サンプルの取り寄せも可能です。三井住友銀行のエスクローサービスによる入手金仲介により即売買・即入金が可能です。当社の収益は買い手からの手数料とサイト広告掲載料になります。既に大手商社など50社から登録があり、出品依頼総額約20億円に達しています。

■生地に織り込まれた想いが生きる『場所』を創りたい

国内繊維業者に対しては、海外の在庫を買いたいというニーズに応えるため、佐川運輸、西濃運輸と連携した輸出入システムを開発中です。一方でグローバル展開を考えており、客単価50～1000万円の日本のまとまった在庫を海外に売る仕組みも考えています。また、グローバルロジスティクスのスキーム構築並びにエンジニア・営業人員増強のため、年内に1億5000万円の資金調達を計画しています。