「「ベンチャーコミュニティを巡って」100回記念出版」
公開
【國本 行彦】
1960年8月21日生。
東京都立志村高校卒業。
1984年早稲田大学法学部卒業後、日本合同ファイナンス（現・JAFCO）入社。
2006年1月5日（株）インディペンデンツ（現（株）Kips)設立、代表取締役就任。
2015年11月9日 特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ 代表理事就任（現専務理事）
秦先生のコラム「ベンチャーコミュニティを巡って」100回を記念して、今般、書籍出版する事になりました。創刊号から9年間、毎月欠かさず、しかも原稿は1回たりとも遅れずに執筆いただいた秦先生に深い感謝とお礼を申し上げます。
私の思い出に残るのは「日本の経営者は持ち株比率に拘る」点を指摘したコラムに激しく反応した起業家がいた事です。ＶＣから投資を受けてから苦しみながらも上場を果たした直後にリーマンショックでまた苦難を味わう、その起業家に真意を伺う約束したちょうどその日に震災がありました。結局あれから今もその起業家には会えていませんが、起業家と投資家との溝をどう埋めるかについては永遠の課題かもしれません。
秦先生のコラムはその折々の話題に触れながらも本質的な問題への提起や起業家への暖かい眼差しに溢れており10年経っても色褪せる事がありません。2008年12月創刊時のどん底から立ち直ったきたベンチャー業界も米トランプ政権誕生などで今後どのように変化していくか、秦先生にはこれからの10年もご教授いただきたいと思います。
※「THE INDEPENDENTS」2017年3月号 - p2より