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「「定額制演劇動画配信サービス」」

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1981年9月3日生。大阪府立松原高校出身。卒業後、家電量販店に就職し、入社3年目で正社員約5000名中、全国売上トップレベルとなる年間個人売上2億円を達成。24歳に独立するため退職。独立以降、受託事業として知識を活かしたIT業務を担当。自主事業としてパソコン販売、修理業務を大阪府堺市にて6年間運営。ITを活用した舞台芸術支援事業を主とする目的とし、2014年5月当社設立、代表取締役就任。

No.692 株式会社ネクステージ(代表取締役 福井 学 氏)

「定額制演劇動画配信サービス"観劇三昧"」


【松田修一講評】

家電量販店を経て、パソコン販売で独立したが、業績不振に直面した時期に、年間300本見た演劇に感動し、若者が夢を目指す多くの弱小劇団運営や劇団員の生活の不安定を解決したいと、ネクステージを2014年立ち上げました。地方の劇団もWeb配信で、安定的に収入を確保し、劇団員の生活を維持することがスタートしたばかりですが、IPOを目指すために、次の諸点を検討していただきたい。

①足で稼いできた劇団との信頼関係の強化

配信効率の低い全国の133劇団と連携し、さらに高校・大学のクラブとの関係性を強化するのは、年間300回も劇場に通ったスタートアップしかできません。自動的に劇団から情報が入り、劇場の運営コンサルティングのできる会社に、体質強化を期待します。

②Webサイト「観劇三昧」優位性を維持し続ける仕組み

劇団三昧は、劇場に通い辛い子育て中のご家族や設備のない車いすの方々に、楽しみを提供しています。地方を含め小規模劇場からの若手劇団員を応援したいというファンのすそ野の拡大に貢献しています。Webの初期投資を軽くし、ファンに対して無料で提供し、劇団とはレベニューシェアをする仕組みですが、市場が立ち上がると、新規参入者が出てきます。クールジャパンの一環で、多言語化Webサイトを含む参入障壁としての知財・ブランド戦略を確立しましょう。

③顧客にとっての「時間消費型ビジネス」とのさらに上位の競合の意識を

観劇三昧は、劇場を対象にしているが、一般消費者からすると映画や歌手のライブも、「時間消費型ビジネス」で見ると同一ビジネスです。より上位ビジネスの概念からすると、競合内ビジネスとなります。より進化した観劇三昧がどのように「時間消費型ビジネス」と優位に連携するかが重要です。

―2016年6月7日インデペンデンツクラブ月例会 東京21cクラブにて

【株式会社ネクステージ 概要】
設 立:2014年5月30日
資本金:31,750千円
株 主:福井学、SocialEntrepreneur2号投資事業組合他
所在地:大阪府大阪市浪速区日本橋4-6-13