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「すべてのプロセッサの省電力化、高速化を推進する」

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【小野 隆彦 略歴】
1951年9月9日生。慶應義塾高校出身。1974年慶應義塾大学商学部卒業。1989年東北大学工学博士取得。2002年から早稲田大学客員教授。東京農工大元副学長(現客員教授)。株式会社小野測器元代表取締役。2013年当社設立、代表取締役就任。

【オスカーテクノロジー株式会社 概要】
設 立 :2013年2月28日
資本金 :200,000千円(株主:経営陣、VC)
所在地 :東京都新宿区早稲田町27早稲田大学40号館302号室
事業内容:ソフトウェア(OSCARTech®)の 並列化サービス・コンサルティング

■早稲田大学発ベンチャー
当社は早稲田大学が保有する特許36件の専用実施権およびソフトウエアの独占使用権を得て、笠原・木村研究室で開発したオスカー並列化テクノロジーの成果を商品化するために、4人の早稲田大学教授陣が中心となって設立されました。

■オスカー(OSCARTech®)技術によるコンパイラ・並列化サービス
C言語プログラムを自動変換で並列化することにより、高速化・低電力化したプログラムを提供するソフトウェア。周波数・電力密度が限界に達しているプロセッサ(CPU)を、マルチコア方式(複数のプロセッサを1PKG内に搭載)で速度向上(演算処理2倍)させるために、エンジニア(人手)に頼っていたソフトウエア並列化処理を自動変換するソフトウエア販売および受託並列化サービス。

■オスカーコンパイラによる並列化事例(早稲田大学笠原研における実績)
①マルチプロセッサによるエンジン制御(トヨタ、デンソー、ルネサスとの共同研究)
従来の1.95倍の高速化に成功し、環境負荷低減と省エネルギー実現の自動車開発に貢献。
②重粒子線の照射計画計算(三菱電機との共同研究)
重粒子線医療における照射計画計算を従来の20分からわずか22秒に短縮、低治療費化・健康保険適用の道を拓く。
③津波予測非難誘導(日立製作所との共同研究)
4日かかっていた津波伝搬計算を1時間に短縮成功、10年後までにスーパーリアルタイム化を目指す。

<事業計画発表会>

オスカーテクノロジー小野社長には下記開催の事業計画発表会にてプレゼンいただきます。
・2015年9月16日200回記念シンポジウム@大隈小講堂

■ 発表コメント
一般的に大学の研究成果を商用化することは困難を伴うことが多いが、当社の場合は、商用化をはかるべき早稲田大学の研究成果が産学連携によるものであることから、顧客層がすでに存在するなど条件がととのっている。しかしながら、ビジネスモデルや資本政策構築、知財戦略構築、品質保証体制をどうするかなど課題も多い。今回はそれらの課題をどのように解決していくかを中心に、将来構想をふくめ発表する。