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「リアルタイムでのコーディネート提案を加速させるため、AI機能開発も行っています」

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【代表取締役 中嶋 洋巳】
1983年03月31日京都府亀岡市生まれ。 2005年03月 滋賀大学経済学部卒業。 2005年04月 西日本電信電話株式会社入社。 2013年10月 株式会社空色創業。

【株式会社空色】
設 立 :2013年10月7日
資本金 :8,525万円
所在地 :兵庫県芦屋市大原町9-2-1004
事業内容:コミュニケーションEコマース「PRIMODE」の運営
http://www.warrantee.jp/



新しい形のショッピングアプリ「PRIMODE」を開発。
WEBコンシェルジェサービスを目指すNTT西日本出身の起業家。


―コミュニケーションEコマースサービス「PRIMODE」はブランドの垣根を超えたコーディネートを提案します。
PRIMODEサイトで購入できるのは提携ブランドのファッションアイテムですが、提携外ブランドも提案します。ユーザー満足を第一に考えたコーディネートを提案する事で結果的には提携ブランドも買って頂けると考えています。

―リアルタイムに人と人が繋がる点が従来のECサイトとの違いです。
スタイリストとの1対1のチャットによってリアルタイムでコーディネート提案が受けられます。自分の画像を撮ってアプリで転送する事で自分に合った服や靴が選べます。ユーザーは20代、30代が中心ですが40代以上の方もおられます。

―アプリローンチから2ヶ月間で3,000名のユーザー登録がありました。
ユーザーは登録もチャットも無料でご利用頂けます。クールビズ等に代表されるオフィスカジュアルから休日の服装まで様々なシチュエーションに沿ったコーディネートを提案いたします。今後は提携アパレルブランドを拡大しながら提案に幅と深さを持たせてまいります。

―創業時に始めたstyleeがPRIMODEのベースになっています。
ウエブプレスルーム「stylee」は新しく立ち上がったブランドをメディアに掲載したいアパレル企業とスタイリストをマッチングするサービスでした。これによって多数のアパレル企業とスタイリストとのネットワークができました。

―B2B向けシステム提供の導入も進んでいます。
WEB上で接客をおこない販売まで完結する仕組みを、自社サイトやアプリに組み込みたいアパレルブランドをターゲットとしてPRIMODEで構築したシステム提供を展開しています。既に年商数百億円規模のセレクトショップ様への導入が決まり、アパレル業界以外からも多数お問い合わせを頂いております。

―アパレル会社の成長戦略はリアル店舗からネット販売にシフトしています。
店舗売上はごく僅かな企業を除きほぼ全ての企業で昨年対比が100%を割っています。EC売上比率はまだ1割以下な企業が多いですが、店舗展開には立地や人材確保の競争が激しさを増しているため、EC売上向上の期待は年々上がる一方です。

―ECが普及しても接客の重要性は変わりません。
既存のEC接客ツールやレコメンドエンジンはCRMをより効果的に取り組める素晴らしいサービスです。弊社では既存サービスの良さを学びながら、ECとリアル店舗を接客が繋ぐ新しいO2Oの形を実現しています。例えばECに訪れたユーザーにウェブ接客を行うことで、今まで試着できないことを理由に購入頂けていなかったお客様を、お住まいやお勤め先の場所を伺うことで、近隣店舗へ送客することが可能です。店舗の販売スタッフはウェブ接客での内容を引き継げますので、スムーズな顧客対応を実現できます。

―運用システムについての特許を出願中です。
スタイリストはプロの方だけでなく、アパレル業界出身の方も募集していきます。接客スキルさえあればどこでも仕事ができるアパレル版クラウドソーシングとして、新しい働き方を提案していきます。私たちのコアは提案能力を有する人とシステムの融合にあります。

―日本IBMとAI(人工知能)に関して共同開発をしています。
PRIMODEから得られる購買行動及びデータを解析しユーザー個々にあったスタイリング提案を可能にするパーソナルコーディネートAIの開発に取り組んでいます。最終目標はある範囲まで接客できるシステムの開発です。ショッピング中にスタイリストAIがすぐに答えてくれるようなファッション版Siriを目指しています。

―事務所を原宿に移転して社員も急増しています。
2年前に私一人で起業してから現在は社員が10名に増えました。当社のような事業規模からすると驚くような会社からも参加してくれています。昨年にNVCCと事業会社から資金を調達しましたが、更なる開発人員強化のため次回ラウンドを検討しています。

―PRIMODEの事業見通しを教えてください。
PRIMODEでは12月末までに6万DLを目指しています。またPRIMODEシステムの提供が想定よりもニーズが強く、国内のアパレル業界だけでなく、百貨店や銀行、旅行と様々な業界から引き合いがあります。月間の損益分岐点も早期に達成できると見ています。一歩一歩実績を積み重ねることで、将来の株式上場も視野に入ってくると考えています。

―WEB上での百貨店型コンシェルジュを目指しています。
PRIMODEの将来はライフスタイルのコンシェルジュ的な存在をイメージしています。アパレルから飲食店、宿泊施設、インテリアへと展開し、一人一人異なるユーザーのライフスタイルを支えられるようなWEBコンシュルジェサービスを目指してまいります。


<事業計画発表会>

空色中嶋社長には下記開催の事業計画発表会にてプレゼンいただきます。
・2015年8月4日事業計画発表会@東京21cクラブ

※「THE INDEPENDENTS」2015年8月号 - p4-5より一部抜粋