「すべての保証書を電子化しよう」
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【代表取締役 庄野 裕介】
1986年1月13日生まれ。2013年京都大学経済学部卒業後、株式会社Warrantee設立、代表取締役就任。
【株式会社Warrantee】
設 立 :2013年10月21日
資本金 :11,000千円
所在地 :大阪市中央区道修町2-4-1 KITAHAMA CRAFT1103号室
事業内容:保証書の電子化サービスの企画開発運営
http://www.warrantee.jp/
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スマホアプリで保証書をクラウド管理する「Warrantee」。
アフターサービスのプラットフォーム構築を目指す起業家。
―スマホで製品保証書を管理する「Warrantee(ワランティ)」は全く新しいサービスですが反響はいかがですか。
「Warrantee」をローンチしてから1年経ちましたが、製品のバーコードをアプリで撮る事で、簡単に保証書が登録でき、説明書や製品情報も閲覧できる便利さが評価されています。現在はユーザー認知度よりメーカーからの認知度向上を優先しており、既に多くのメーカー様にご対応いただいております。
―利用ユーザーのメリットは何でしょうか。
紙の保証書の保存が不要になります。商品登録は機器のバーコードをスキャンするだけで、修理の依頼も簡単にアプリから可能になります。ユーザー登録する商品(保証書)は、パソコン、スマホなどが半分で、後は白物家電など比較的高額品が多いです。
―製品メーカーが「Warrantee」と提携するプラス面はどこにありますか。
製品購入後の長期的顧客関係の構築を促せます。今までは量販店など販売会社が介在する事で不可能だったメーカーとユーザーのコンタクトが可能になります。マーケティングや偽物追跡にも活用できます。
―アフターサービスプラットフォームを構築するというコンセプトは斬新です。
「Warrantee」は便利な資産管理ツールを目的にしていません。利用ユーザーには、中古査定・無料回収依頼機能、オンラインサポートや24時間修理対応機能を提供していきます。
―現在の収益モデルを教えてください。
システム利用料です。賃貸管理会社などにエアコンや台所設備の保証書や説明書の管理ツールとして提供し、ユーザー利用は無料です。利用者増のために、家庭とのラストワンマイルを持つ企業との提携戦略を進めていきます。
―広告モデルは考えていますか。
保証書は毎日見るものではないので、広告モデルは難しいと考えています。ただユーザーが増えればコミュニテイビジネスは考えられます。
―アマゾンのような通販会社や量販店が独自のサポート体制を構築すると脅威になりませんか。
EC会社や量販店が全ての製品サポート体制を構築するのは不可能に近いと考えています。メーカー毎、さらに同じメーカーでも商品毎に修理体制が異なります。リサイクル回収とは違う複雑なメーカーシステムへの対応が必要です。
―あらゆるモノがインターネットで繋がるIoTの時代を迎え、ビジネス環境も激変すると思いますが。
冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器など全ての家電が繋がるのはまだ20年は早いと見ています。ただ、そこからのビックデータをマーケティングに活用する方法を探さないといけないと思っています。
―大阪市主催のシリコンバレー研修でピッチをしたのが起業のきっかけだそうですね。
シリコンバレー投資家の反応は半々でした。素晴らしいと言う人、メーカーを口説く事がきるか?100と0に分かれました。やってみないとわからない状況の中で、幸いにも日本ベンチャーキャピタルからの出資が決まりました。半年やって駄目だったら就職すればいいと思って起業しました。
―上場についてのお考えを教えてください。
上場は目指しています。前期は赤字でしたが、今期は黒字化が見込めます。役員も増強し、ファイナンスも実行し、今期から事業を加速させていく計画です。
<事業計画発表会>
Warrantee庄野社長には下記開催の事業計画発表会にてプレゼンいただきます。・2015年7月13日第191回事業計画発表会@東京21cクラブ
・2015年7月14日第192回事業計画発表会@大阪イノベーションハブ
※「THE INDEPENDENTS」2015年7月号 - p4-5より一部抜粋