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「血液検査でがんを早期発見する」

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【丹野博 略歴】
1958年12月19日生。大阪府立東住吉高校出身。1981年富山大学工学部工業化学科卒業後、Schering-Plough株式会社入社、営業、製品企画に従事。2004年株式会社キュービクス創業、代表取締役就任。

【株式会社キュービクス 概要】
設 立 :2004年8月3日
資本金 :57,300千円
所在地 :石川県野々市市末松3-570 いしかわ大学連携インキュベータ203
事業内容:消化器がんスクリーニング検査サービス

■ 金沢大学発ベンチャー
2007年から開始した金沢大学消化器内科(金子周一教授)及び北陸の医療機関との共同研究により、世界で初めて血液を用い消化器癌の有無を判定できる遺伝子群を突き止め、2011年に特許が成立しました(出願人:金沢大学)。

■ 血液による消化器がんスクリーニング
私どもはこの特許の実施権により、医療機関を通じて「マイクロアレイ血液検査」サービスを行っています。自由診療ですが、現在の月間受託検査実施数は約150例、受検者総数は約5,000例となっています。特徴としては、下記が挙げられます。
1.高い感度~消化器のがんに対して9割の高い感度を示しています。
2.同時に検査できる~胃癌、大腸癌、膵臓癌、胆道癌が検査の対象となり、一度の採血で検査できます。
3.簡単な検査方法~検査は1回の採血(5.0cc)のみです。
4.安心の検査方法~特殊な薬剤の投与もなく、X線の被曝もありません。

■ 海外企業との提携および事業展開
2011年にドイツZMO社と共同事業契約を締結し欧州人を対象としたカスタムメイドマイクロアレイの性能試験を実施中です。インドバイオ企業のアベスタージェン社とも事業化推進契約を締結し、多様な人種に対する検査方法を確立すると同時にサービス展開を予定しています。

■ 薬事承認申請体制の構築
マイクロアレイはがんなどの異物に対する反応を遺伝子レベルで測定(血液RNAチェック)できる最新の技術です。私どもは、この技術を応用して、乳がんなど様々ながん診断薬を開発していきます。

<6月15日東京インデペンデンツクラブ事業計画発表会>
キュービクス丹野社長には上記開催の事業計画発表会にてプレゼンいただきます。詳細はこちら。

<事業計画発表会に向けたコメント>
金沢大学の医療系ベンチャー企業として、血液で消化器系のがんの有無を検査する方法を確立してきました。さらに最新技術の応用により安価で迅速な検査方法を開発し、本年度中に薬事承認申請のための臨床性能試験を開始します。