「ひとりひとりの意識で空気をきれいにする」

―まずは貴社について教えてください。
上野：ANTIBAC2K（アンティバック）＝すなわち｢アンチ｣｢バクテリア｣は、2003年2月、環境・衛生に元来意識の高いシンガポールを拠点に、ドイツ最大手の薬品会社EVONIK DEGUSSAの原材料を基に始動しました。今後、環境衛生をテーマにした空気洗浄関連・パーソナルケア商品を日本を拠点に開発し、ANTIBAC2Kブランドの認知度を高め、環境衛生システムプロバイダーとしての地位を確立させていくことをビジョンに掲げております。現在は除菌・消臭のために開発された液体をベースに「水で空気をデザインする」をテーマにした空気洗浄機「マジックボール」を販売しております。
―｢マジックボール｣の除菌の仕組みを教えてください。
上野：通常の空気清浄機はフィルターを通して空気をきれいにします。弊社製品「マジックボール」は同時に2つの方法で空気を洗浄する空気”洗浄”機です。1つはマジックボール内のソリューション（専用液）を気化して空気中へ散布。空気中にある浮遊菌を吸着して包み込みます。もう1つは、吸い込んだ空気をマジックボール内のソリューション（専用液）で除菌します。特許成分配合の液体は、海外の検査機関での高いレベルの除菌効果が実証されています。

―散布による人体への影響はないのでしょうか。
上野：一般的に使われている除菌液体はアルコール成分や塩素系、界面活性剤が含まれているものがほとんどです。中には発ガン性物質を含む製品もあるのですが、弊社のソリューション（専用液）にはそういったものが一切含まれていません。人体や環境への安全性を重視した液体です。また、使い終わったソリューション（専用液）と水を流すことで排水溝もきれいになるんですよ。
―現在の販売数はどのくらいですか。
上野：設立から1年半で約5万台販売しました。はじめはシルバー、現在は白と黒を加えた3種類のラインナップになっています。また企業とタイアップしてのオリジナル商品も出しています。企業テーマカラーを使って限定販売しましたが、あっという間に完売でした。また、新規商材を考えているデザイン家電の企業様ともタイアップしていければうれしいですね。

―香りのしくみを教えてください
上野：ソリューション（専用液）には香りのついているものと無香料のものがあります。部屋に香りはいらないという方は除菌消臭だけのために使っていただけます。また、香りをつけたいという方については常時20種類くらいの香りを用意しておりますので楽しんでお取替えいただけます。ソリューション（専用液）とと水は2日に1回の交換が必要で、その都度お好きな香りをつけていただけます。また、他社製品のフィルターは汚れたまま使い続けるのでどうしても効果が落ちてしまいます。一方でマジックボールは交換することで常に新しい水を使って一定のレベルを保って除菌消臭することが可能です。

※全文は「THE INDEPENDENTS」2008年12月号 - p14にてご覧いただけます