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プレゼン企業紹介

腸内細菌カクテルで心を整える

株式会社NERON
長﨑 恭久 代表取締役CEO

日清食品で脳と腸を研究

 株式会社NERONは、腸と脳が互いに影響し合う「脳腸相関」の研究をもとに、腸内細菌を使ったサプリメントを開発するスタートアップです。複数の菌を組み合わせた「腸内細菌カクテル」で、ストレスや睡眠、集中といったメンタル面の健康を支える製品を目指しています。

 代表取締役CEOの長﨑恭久氏は、日清食品ホールディングスで脳腸相関と腸内細菌の研究に取り組みました。そこで培った知見と自身のメンタル不調の経験をもとに、腸内細菌によるメンタルケアの事業化を志し、株式会社NERONを創業しました。

腸から脳へ、6つの経路で働きかける

 腸内細菌がつくる物質は、血液や神経を通じて脳にも届きます。NERONは菌の組み合わせを工夫すれば、気分や睡眠に関わる脳内物質セロトニンなどに働きかけられると考えています。複数の菌を組み合わせるのは、6つの経路に同時に働かせるためだとしています。

 開発中の組み合わせ「BG01」は、セロトニンの分泌を促す組成物として特許を出願しています。腸内細菌を持たないマウスにBG01を定着させ、小腸から脳まで5つの臓器を調べた試験(各群5匹)では、菌がつくるエネルギー源の物質が小腸で最大39倍に増え、血液中の有害な物質は約10分の1に減少。脳では信号物質が変化したとしています。変化は約1週間で現れ、4週間続いたといいます。いずれも動物試験の結果で、人での効果は今後の臨床試験で確かめる計画です。

株式会社NERON 脳腸相関とは

1日100円のサプリから医薬品へ

 最初の製品は、メンタル向けのサプリメント「BG1」です。腸内フローラの検査・分析が中心の競合と違い、菌の組み合わせを製品として届ける点を特徴としています。価格は30日分3,000円(1日100円)を予定し、試作品は完成しています。ストレスの高いホワイトカラー層での実証、通信販売を経て、ドラッグストアへ販路を広げる計画です。その後は代謝や老化対策などへ製品を増やし、飲料・食品、さらに医薬品への応用を目指します。伊藤園などから連携への関心表明を得ているとしています。

株式会社NERON 脳腸相関カクテル

2027年の発売へ、安全性と製造を確かめる

 2026〜2027年は動物での安全性試験と理研との共同研究を進め、製造体制を整えます。発売前に安全性、量産できるか、人での小規模な実証を確かめたうえで、2027年にBG1を発売する計画です。

 BG1の開発を進めるため、シードラウンドで8,000万円を確保する計画で、VCから4,500万円の出資がコミット済み、日本政策金融公庫の資本性ローン1,000万円は着金済み。残り2,500万円を募っています。2030年度に売上高81.6億円、2031年の上場を目指しています。


事務局より

株式会社Kips 岩本 直人

株式会社Kips アドバイザー

岩本 直人

 

 NERON社は長﨑社長の13年に及ぶ腸内細菌の研究から確かな知見に裏付けられた技術力で、脳×腸の相関を起点に健康をつくるプロダクトをまずはサプリメントから始めていきます。将来的には医薬品への応用を目指しており、「病気の不安がないWell-being社会の実現」という巨大なビジョンへの挑戦を応援しています。

 

※「The INDEPENDENTS」2026年11月号 - P.9 掲載
※ 月刊誌バックナンバーはこちらからご確認ください。

企業情報

関東地方

株式会社NERON

脳腸相関に適した腸内細菌を活用した製品開発販売

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