「石川県のスタートアップ支援制度」

（公財）石川県産業創出支援機構（ISICO）が17回目となる「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2023」を開催しました。最優秀起業家賞は外付け人工膀胱を開発するイントロン・スペース株式会社（本社：東京都）/今井茂雄代表取締役、優秀起業家賞は株式会社COクリエイト（本社：東京都）/三浦雅弘代表取締役と、株式会社スパインクロニクルジャパン（本社：石川県）/米澤則隆代表取締役のお二方が受賞しました。

石川県のスタートアップ支援制度の特徴は、全国の起業家からユニークで有望なビジネスプランを募集し、飛躍的な成長が期待できる起業家を認定し、集中的に支援することで、将来の石川県のスタートアップ企業の創出と育成を図る点にあります。

具体的には「いしかわアクセラーレータプログラム」を通じた伴走型メンタリング制度の第1期目に、株式会社ドローンショー、金沢 QOL 支援センター株式会社、アルム株式会社が採択され、対するメンターは小松高校出身の森 雅弘氏（株式会社ショーケース 代表取締役会長）と江戸 浩樹氏（アディッシュ株式会社 代表取締役）の二人の上場企業創業経営者と、金沢大学付属高校出身のベンチャーキャピタリストである谷本 徹氏（リード・キャピタル・マネージメント株式会社 代表取締役）の3名が、各社一対一の面談を月1回２時間、資金調達から事業戦略面のアドバイスを行っています。現在2期目は、株式会社ふくべ鍛冶、株式会社スパインクロニクルジャパン、パダヨンジャパン株式会社の3社が採択されています。

石川県では地域産業・行政機関・大学に加え、全国の石川県出身者等からなる地域横断的なスタートアップ・エコシステムを構築し、１社でも多く石川県の経済を牽引するスタートアップのロールモデル輩出を目指しています。経済産業省が定めるグローバル拠点都市や推進拠点以外の地方都市にとって、独自のスタートアップ支援政策を掲げる石川県の動きはとても参考になると思います。