「買い物を代行してくれる人を活用し、未来の流通と物流をつくっていく」

「買い物を代行してくれる人を活用し、未来の流通と物流をつくっていく」

■日本人総お買い物代行人計画

EC利用率の高まりに合わせて、宅配便個数は年々増え続けています。私自身も家業である栄興運で20年間物流の現場を見てきましたが、宅配大手3社しか頼れない状況が続き、かつ人材が新しく入ってきてくれるような新たな仕組みや環境を創ることもできておらず、これ以上の物量増加に対応できる余裕がありません。 　これを解決するべく、シェアリングエコノミーの仕組みを用いて日本人全員で流通と物流を支え合い、Win-Winの関係をつくる「agentmall構想」の実現を私達は目指しています。

■お買い物代行プラットフォーム「agentmall」

　「agentmall（エージェントモール）」とは、お買い物代行人を表す「agent」と、ショッピングモールを表す「mall」を掛け合わせた造語で、これらと対象ユーザーである20～34歳の料理好きなお母さんをつなぐプラットフォームです。家事や育児で忙しい中でも、「agentmall」上でオーダーすると、お買い物代行人が最短当日に指定の場所へ商品を届けてくれます。ビジネスモデルとしては、ユーザー・お店・お買い物代行人の３者からフィーをいただき、お買い物代行人にフィーをお支払いした残額が当社の収益になります。

■今後の展開

「agentmall構想」に共鳴してくれた11名のフリーランス集団で、今年10月のローンチに向けて開発を進めています。お買い物代行事業では、お買い物代行人の確保が最重要になりますが、「働きたい時に働ける」など自由な労働条件を求める働き手も増えており、空いた時間で気軽に稼ぐことができる本サービスは選択肢として魅力的なものであると考えています。新しい買い方が徐々に浸透し始め、米国や東京で先行する事業者も存在しますが、運送企業のマネジメント経験を活かしながら、地元関西でまずはサービスモデルを確立し、全国の主要エリアへの展開を図ります。

※2020年3月号掲載時点での情報です