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「AIを活用した接客・警備用サービスロボットの普及を目指す」

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【大槻 正 氏 略歴】
生年月日:1948年6月11日 出身高校:福知山高校
静岡大学卒業後、ソニー(株)入社。CDシステムなどを開発。(株)ナムコに転職後、(株)ソニーに再入社し、『AIBO』の初代開発責任者を務める。スミダコーポレーション(株)、(株)ニコンを経て2011年(株)インタラクティブラボラトリーを創業。2014年新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)フェロー・ユニット長に就任。2016年ユニティガードシステム(株)入社。2017年当社設立、代表取締役就任。

【ユニボット株式会社】
設 立 :2017年12月27日
資本金 :98,760千円
所在地 :東京都品川区南大井6-16-4 戸浪大森ビル2F
事業内容:ロボットおよび画像処理製品の開発・製造・販売
従業員数:9名


AIを活用した接客・警備用サービスロボットの普及を目指す


■ロボットによる警備で人的警備の負担を軽減

 当社は、独自に開発した顔認証AIを応用した万引き抑止のための接客・警備ロボット『UNIBOT by Pepper®︎』の開発・提供を行っています。『UNIBOT by Pepper®︎』はPepper®︎に内蔵しているカメラ画像をクラウドに送信し、AIによる顔認証を行うアプリケーションです。事前に登録した不審者などの顔画像を認識することで犯罪や事故の抑止が見込め、店舗での実証実験ではPepper®︎の巡回と声掛けで万引きの発生率が前年比で66%低減した事例もあります。このシステムを既存の防犯カメラなどとクラウド連携できるサービスが『UNIBOT by Camera』で、顔認証を活用したモニタリングや入退室管理等様々なサービスに利用可能です。

■ロボット開発のコストダウンとシステムの流用性を構築

 現在、様々な分野のサービスロボットの開発が日本中で進んでいますが、膨大な開発費や技術の共有の不足等から海外よりも技術の進展が遅れている現状があります。当社ではソフトバンクロボティクスのPepper®︎を利用し、ロボット自体に機能を持たせるのではなく、クラウド上から既存のロボットや機械などにアプリケーションなどを連携させる仕組みを展開しています。これによりシステムに流用性が生まれ、低コスト且つスピード感のある技術開発を実現しています。

■今後の事業展開

 今後は画像認識技術を提携企業向けに応用し、ライセンス提供によるリカーリング収入も目指していきます。2019年秋には建設会社に対して業務効率向上のために建築現場のモニタリングをするロボットの開発・提供を行うことが決まっています。当面は防犯警備や入退場管理のカメラシステムの機能アップを一つの大きなビジネスの柱とし、日常の生活空間で人の作業を補完、代替するサービスロボットをさらに継続して開発します。2022年にはサービスロボット開発のプラットフォームを構築し、日本のサービスロボットを世界一にすることを目指しています。

※2019年8月号掲載時点での情報です